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ハッピークローバー

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第百六十一話 文化祭の最後はその四

「方言位の違いで」
「通じるわね」
「そう、だからもう言葉はね」
「全部同じって思っていいわね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「広いからね」
「それぞれの国の妖怪がいるわね」
「ブラジルの妖怪もいれば」
「ハイチの妖怪もいて」
「メキシコでもチリでもね」
「それぞれよね」
「妖怪いるのよ、それでね」 
 一華にさらに話した。
「そうした妖怪もね」
「出していたらよかったのね」
「クラスによっては中南米の妖怪紹介してるクラスあるけれどね」
「展示していて」
「そう、それでね」
 一華にさらに話した。
「昨日行ってみてきたわ」
「そうしてきたの」
「この学校中南米の子もいるからね」
「そうした展示も出来るわね」
「ええ、それで出来たらお化け屋敷にも」
 これにもというのだ。
「出ていたらね」
「よかったのね」
「そうしたクラスもあったら」
 そうであったならというのだ。
「いいけれどね」
「それは来年ね」
 一華はこう返した。
「それにブラジルっていったらアマゾンだけれど」
「ああ、アマゾンの自然はね」
「凄いでしょ」
「もう地獄よ」
 一華に笑って答えた。
「緑の地獄よ」
「リアルでそう言われてるわね」
「アナコンダがいてね」
 そうしてというのだ。
「ピラニアもオオナマズもデンキウナギもいて」
「お尻から入って血を吸う魚とか」
「そういうのもいてね」
 それでというのだ。
「ジャガーも鰐もいるし」
「凄いわね」
「妖怪よりもね」
「危険な生きもの満載よね」
「お化け屋敷よりも怖いわよ」 
 一華に笑って話した。
「アマゾンは」
「実際に危険だし」
「お化け屋敷は怖くてもね」
「危険じゃないからね」
「スリルを楽しむ場所でしかないけれど」
 それがというのだ。
「アマゾンはね」
「リアルで危険があるわね」
「そうよ、妖怪より怖い生きものが一杯だし」
「暑くてね」
 一華も言った。
「密林と皮が迷路みたいで」
「疫病もあるから」
「まさに緑の地獄ね」
「生きものの中でも特にね」
 ブラジルの娘は一華に笑って話した。
「虫とかが怖いのよ」
「アマゾンって虫も多いわよね」
「ああした場所はね」
 ジャングルはというのだ。
「虫もね」
「やっぱり多いわね」
「凄くね」
 そうだというのだ。 
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