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ハッピークローバー

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第百六十一話 文化祭の最後はその三

「妖怪も幽霊も悪いことしないなら」
「構わないわね」
「幽霊怖いって人いるわね」
「このお化け屋敷でも出してるしね」
「私達がコスプレしてね」
「着物着て頭に三角の付けて」
「そうしてるけれど」
 それでもというのだ。
「幽霊と人間の違いって」
「あまりないのよね」
 一華はお茶を飲んでから答えた。
「これが」
「身体のあるなしなのよね」
「魂が人間だからね」
「そうそう、身体があったら人間で」
「ないと幽霊なのよね」
「特にね」
 理虹はお握りを食べながら答えた。
「違わないのよね」
「そう、だから怨霊もね」
 一華はこう呼ばれる存在の話もした。
「人間がなったものなのよね」
「身体から出てね」
「だから怨霊が怖いのは」
「人間が怖いってことね」
「人間の怨念がね」
 こう理虹に話した、そしてだった。
 朝食後すぐにお化け屋敷をはじめた、今日も最初から多くの生徒が客としてやって来るが一華はその中でブラジルの娘からこう言われた。
「ブラジルの妖怪いたらね」
「また違うわよね」
「結構独特だから」
 こう一華に言うのだった。
「ブラジル、中南米の妖怪はね」
「そうらしいわね」
「未確認動物とも言われるけれど」
「小人とかいるのよね」
「そうなのよ」
「本当に独特みたいね」
「そう、そしてね」
 一華にさらに話した。
「魔法とかも使うから」
「小人は」
「ハイチとかにもいるのよ」
 ブラジルだけでなくというのだ。
「メキシコにもね」
「実はね」
 一華はブラジルの娘に話した。
「中南米の妖怪って日本じゃね」
「マイナーなのね」
「あまり知られてないわ」 
 そうだというのだ。
「チョンチョンは有名だけれど」
「耳で空飛ぶ首ね」
「あの妖怪はね」
「あれチリの妖怪よ」
 ブラジルの娘はすぐに答えた。
「あの国のね」
「そうなのね」
「そう、それでね」
 そうであってというのだ。
「ブラジルにはいないわ」
「中南米っていっても広いしね」
「人口も多いしね」
「何億もいるからね」
「ブラジルだけで二億人近くいるから」
 それだけの人口を擁しているというのだ。
「言語はほぼ同じだけれどね」
「スペイン語でね」
 これは中南米の殆どがスペインの植民地であったからだ。
「ブラジルだけがよ」
「ポルトガル語よね」
「けれどあまり変わらないから」
 スペイン語とポルトガル語はというのだ。 
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