ハッピークローバー
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第百六十一話 文化祭の最後はその二
「帰ったらね」
「寝るわね」
「まずはね」
「そうするわね」
「ええ、けれどそれまではね」
「頑張るわね」
「ここでね」
お握りを食べつつ答えた。
「そうするわ」
「お互い頑張りましょうね」
一華も富美子に言った。
「あまり寝ないままで」
「ええ、今日とね」
「明日で終わりだしね」
「頑張っていくことよね」
「二日だしね」
「むしろよね」
富美子は笑いつつこんなことも言った。
「こうした時こそ楽しまないとね」
「駄目よね」
「青春ってやつよね」
「文化祭っていう貴重なね」
「そうよね」
「だからよね」
一華はそれでと話した。
「私達もね」
「今日と明日ね」
「じっくり楽しむことね」
「クラスのお化け屋敷も全力でやって」
「そうしないとね」
「そうそう、そういえばね」
留奈もいて白菜の漬けものを箸に取りつつ言った。
「ちょっと聞いたけれど」
「どうしたの?」
「うちのクラス意外にも結構お化け屋敷やってるわね」
「他のクラスでもね」
一華もそれはと答えた。
「普通科でも工業科でもね」
「農業科や水産科でもよね」
「あれでしょ、夜になるとね」
「そう、私達が寝たら」
その時にとだ、留奈は話した。
「学校の幽霊や妖怪さん達がね」
「こっそりお化け屋敷に入って」
「遊んでるらしいわね」
「そんな噂あるわね」
「この学校幽霊や妖怪のお話多いからね」
「学園全体で普通に百以上あるわね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「もうね」
「お化け屋敷に入って」
「楽しんでるらしいわ、あと空いている教室や屋上や体育館で」
そうした場所でというのだ。
「宴会しているらしいわ」
「そうなの」
「だからね」
それでというのだ。
「真夜中起きてたら」
「見ることあるの」
「そうみたいよ」
「そうなのね」
「妖怪多い学校だからね」
「実際にいてね」
「だからね」
それでというのだ。
「夜に何処かでね」
「宴会やってるのね」
「文化祭の時もね」
「そういうことね」
「まあね」
理虹は妖怪の話を聞いても何でもないといった態度であった、そうして一華に対してこう言ったのであった。
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