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おぢばにおかえり

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第八十四話 日常を過ごせるのもその十九

「身体全体を使うから」
「そうは出来ないですね」
「そうなのよ」 
 とてもです。
「だからこのことでもね」
「健康は大事ですね」
「そうよ」
「それが何と言ってもですね」
「さっきお話した通りにね」
「そのこと頭に入れておくだけでなく」 
 それでというのでした。
「心にも刻んでおきます」
「そうするのね」
「それで何かとやらせてもらっていきます」
「そうしてね、あと新一君歯も健康ね」
「虫歯とかないです」
「お口を清潔にして」
 そうしてとお話しました。
「虫歯や歯周病のない様にね」
「お口も健康だといいですね」
「歯が悪いとね」
 それだけで、です。
「かなり影響するから」
「健康にですね」
「そうだからね」
「先輩虫歯とかあるんですか?」
「ないけれど」
 それでもです。
「やっぱりね」
「気をつけておられるんですね」
「そうなの」
「歯磨きされてますか」
「毎朝と毎晩ね」
「僕も磨いてます、そういえば」
 ここで新一君はこうも言いました。
「あの先輩の先輩の小柄な」
「佐野先輩?」
「あの人他の人に平気でお口臭いとか言うそうですね」
「また悪いこと言うの?」
「いや、無神経だと思って」
 これで終わるのが新一君でないことはわかっています、むしろそこからはじまるのがこの子の嫌いな人に対する常です。 
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