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おぢばにおかえり

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第八十四話 日常を過ごせるのもその十八

「新一君と二十七センチ違うから」
「僕一七七ですからね」
「もうそれこそね」
 本当にです」
「背のことはね」
「言われたくないですか」
「気にしてるから」
「そこもいいと思うんですが」
「そこもって」
 私が小柄ということがというのです。
「わからないわ」
「そうですか?」
「ええ、何で小さいのがいいのか」
「僕としては」
「わからないわね、まあ兎に角これから」
「はい、ひのきしんに行ってきます」
 こう言ってでした。
 新一君はひのきしんに行きました、そして一時間位してからすっきりとした感じのお顔で詰所に戻ってきました。
「拭かせてもらってきました」
「それはいいことね」
「いつも思うんですがはじめた時よりもです」
「楽になるでしょ」
「最初滅茶苦茶辛かったです」
 私にその時のことをお話してくれました。
「どうも」
「膝も痛くなってね」
「辛いです」
「そうよね、けれどね」
 それがです。
「やらせてもらっているとね」
「不思議に慣れてきますね」
「痛くなるなるでしょ」
「流石に膝当ては必要ですが」
「それでもね」
「痛くなくなりますね」
「だからいいのよ、けれどね」
 私はこうもお話しました。
「それが出来るのも」
「健康であってこそですね」
「ちょっと身体が悪いと」
 そうならです。
「立ってするなら兎も角ね」
「四つん這いになっては無理ですね」
「あれは痛いし」 
 膝がです。 
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