金木犀の許嫁
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第五十五話 忍者は冷静にその九
「絶対にね」
「巨人みたいにはね」
「人もね、過去は過去でしかなくて」
「今どうかだし」
「それをわかろうともしないで何も努力しない」
「悪いことしかしない」
「そうなったらね」
それこそというのだ。
「絶対に駄目だよ」
「その通りよね」
「未来に向けて」
そうしてというのだ。
「努力することだよ」
「人はね」
「そうしたらね」
「よくなるわね」
「そうだよ」
「本当に過去は過去ね」
「幾ら凄くてもね」
それでもというのだ。
「問題はね」
「今ね」
「さっきまで何日もお風呂入っていなくて」
佐京はこうも例えた。
「身体が汚くても」
「お風呂に入ったらね」
夜空もそうすればと応えた。
「それでね」
「奇麗になるね」
「そうなるわ」
「それが今だよ」
「お風呂に入って奇麗になった」
「そして逆にね」
それでというのだ。
「お風呂に入っても」
「何日も入らないと」
「汚くなるよ」
「そうなるわね」
「だからね」
それでというのだ。
「今が大事だよ」
「今の巨人がどうか」
「栄光の歴史とか言っても」
巨人が出す常の言葉である、それこそ球界の盟主だのそんなことを言って過去の栄光にすがり続けているのだ。
「今がどうかで」
「今どれだけいいか」
「それが問題でね」
「努力することよね」
「強くなる為にね」
まさにその為にというのだ。
「そうあるべきなのに」
「巨人はそれを怠っていて」
「それでね」
「弱いままね」
「そうだよ」
実際にというのだ。
「ああしてね」
「二十五年最下位ね」
「今じゃね」
佐京はさらに話した。
「順位予想でね」
「巨人いつも最下位よね」
「評論家の人皆言うね」
「一位から五位までは色々でも」
セリーグのというのだ。
「巨人はね」
「巨人関係者以外はね」
「そうした人は一位って言うけれど」
それでもというのだ。
「他のチーム出身の人達は」
「皆最下位ってするね」
「どうしようもないって言ってね」
そのうえでというのだ。
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