るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第六話 引き続き海でその十四
「そんなことしないだ」
「うちもや」
右京もだった。
「商売はちゃんとせんとな」
「全くだ、まるでダディではないか」
九能もそこは糾弾した。
「僕も許せないぞ」
「あの、勝負ではないのですから」
小太刀も親父に真面目に言う。
「まともにしませんと」
「というか実の娘さんに痺れ薬なんて入れるな」
良牙はそこを指摘した。
「幾ら何でもないだろ」
「つくづく物凄い親父じゃな」
冥加が見てもだった。
「これはないわ」
「儲かればいい」
だが親父は平然として言い切った。
「生活がかかっておるからな」
「生活の問題か?」
夢心和尚は思わず首を傾げさせた。
「まともな商売をしないのは」
「父親としても最低だしね」
鳳が見てもだ。
「この人はちょっとないわ」
「試合で卑怯なことはするなよ」
りんねは親父にこのことについて釘を刺した。
「絶対にな」
「それが通じる人ではないな」
これが親父の返事だった、目が細くなっている。
「だからせぬ」
「普通でもしないだろ」
「勝てばいいのじゃ、結局はな」
「やっぱりこの親父さん糞親父だな」
「これがずっとなんだ」
面堂が話した。
「だからわかるな」
「ああ、よくな」
りんねにしてもだ。
「うちの親父に匹敵するな」
「君のお父上も大概だしな」
「本当に糞親父だぜ」
「気持ちはわかる」
面堂にしてもだ。
「僕は祖父もそうだしな」
「あんたはそうか」
「父親はいい父親とは限らない」
「全くだな」
「しかし本当にお父さんで困っている人って多いのね」
かすみはここまで周りの話を聞いてこのことを実感した。
「私達って」
「そうよね、うちのお父さん遥かにましね」
あかねは一番上の姉の言葉に頷いた。
「考えてみたら」
「そうよね」
「小学生並でもね」
「またそのことを言うのか」
早雲は娘達の言葉に思わず泣いた。
「あれはだな」
「負けたわよね、お父さん」
「博打王キングにね」
かすみとなびきが応えた。
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