| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七百九十話 下着その六

「確かにね」
「着流しからね」
「あの服に蛇の目傘に江戸紫の鉢巻で」
「高下駄も履いて」
「褌も見せる」
「そうしているわね」
「下着を見せることもする」
 敢えてというのだ。
「ファッションでね、そうしたこともよ」
「日本はやっていたのね」
「江戸時代に既に」
「そうしたお国柄で」 
 そうであってというのだ。
「私も凄いと思うわ」
「千数百年前にティーバックに見せパンってね」
 ジュディはまた言った。
「ないわね、私達にはね」
「真似出来ないわね」
「どっちもね」
 ジュリアにそれこそと話した。
「無理よ」
「恥ずかしくてね」
「見せるなら」
 ジュディはそれならと話した。
「スパッツかアンスコよね」
「どっちかよね」
「ブルマもね」
 これもというのだ。
「恥ずかしいわ」
「ブルマも下着だしね」
「デザインがね」
 それがというのだ。
「もうね」
「それだからね」
「だからね」
 その為にというのだ。
「ブルマもね」
「ないわね」
「本当にね」
「私もよ、ブルマはないわ」
 アロアもそれはと言った。
「下着と同じだから」
「穿けないわね」
「見せる為にもね」
「ええ、それでね」
 そうしてというのだ。
「今日も見せないね」
「下着ね」
「それ買うわね」
「下着を見せるのは」
 それはというと。
「着替えの時よ」
「それかね」 
 ジュリアはこうも言った。
「好きな人にだけよね」
「家族にもね」
「見せないわよね」
「下着姿で歩くなんて」
 家の中でもとだ、アロアは答えた。
「ちょっとね」
「ないわね」
「ええ」
 そうだというのだ。
「少なくとも実家ではね」
「うちもよ」
 ジュリアもそうだと述べた。
「それはないわ」
「お家の中でも服着るわね」
「ええ」
 アロアに答えた。
「そうしてるわ」
「そうよね」
「今もね」
 実家を離れてもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧