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ハッピークローバー

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第百六十話 大きくなりたいその十四

「日本では」
「そうよね」
「面白い漫画だったけれど」
「リアルじゃないわね」
「あったらね」 
 それこそというのだ。
「どの平行世界の日本よ」
「そこまで言えるわね」
「ええ」
 まさにというのだ。
「相当無法で柄の悪い」
「そんな世界よね」
「そりゃね」
 一華はこうも言った。
「東京は人が多くて」
「色々な人いるわね」
「だからそうした人も多いけれど」
「それでもよね」
「あんな人達はね」
「そうはいないわね」
「十代でタトゥーなんて」 
 それこそというのだ。
「荒み過ぎでしょ」
「そうよね」
 かな恵も同意した。
「手の甲に入れてる人もいたしね」
「頭の横や首筋もそうで」
「それでどうやって生きてるのか」
「殺し殺されで」
「無茶苦茶よね」
 こう一華に答えた。
「あの漫画の作品世界って」
「ええ、タイムリープよりもね」
 この設定よりもというのだ、実はこの設定こそがその漫画の最も重要な要素であり不良はその次となると言っていい。
「そうした世界がね」
「一華ちゃん気になったのね」
「ないわよってなったのよ」
「流石に」
「まあ裏の世界よね」 
 富美子はこう話を入れた。
「あの漫画は」
「暴走族の域越えてるしね」
 かな恵はそれでと答えた。
「どう見ても」
「普通に人死ぬからね」
「広島舞台にした漫画でもそうだったけれどね」
「あのシリーズね」
「あのシリーズ並に死ぬし」
 殺し殺されでというのだ。
「おまけにタトゥー入ってて」
「やばいこともしてるから」
「もうね」
 それこそというのだ。
「暴走族以上にね」
「やばいことになってるわね」
「殆どヤクザ屋さんでしょ」
 その実態はというのだ。
「あそこまでいったら」
「十代でも」
「だからその延長でね」
 それでというのだ。
「未来の展開次第でヤクザ屋さんにもよ」
「なってるのね」
「そのまま大人になって」
 年齢を重ねてというのだ。
「それでね」
「そういうことね」
「まああの漫画は有り得ないから」
 かな恵はきっぱりと言った。 
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