| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百八十二話 イザベルの戦その十一

 ここまで聞いてだ、マリアは言った。
「それで今もやね」
「はい」
 まさにとだ、イザベルは答えた。
「修道院で暮らしています」
「そうなのね」
「あそこで暮らして」
「ここに術で来てやね」
「毎日働いてます」
「そうなんやね」
「はい、ほんまです」
 マリアに微笑んで話した。
「今もあそこにいまして」
「幸せやね」
「最初にあそこに行ってよかったです」
 イザベルは微笑んで話した。
「いい場所です」
「それは何よりやね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「その修道院を護る為にもですね」
「この世界を救わんとね」
「あきませんね」
 こう言うのだった。
「ほんまに」
「そやで」 
 マリアは微笑んで答えた。
「はっきり言えばね」
「そうですね」
「この世界が崩壊したら」
「修道院もないですね」
「そやで」 
 まさにというのだ。
「ほんまに」
「そうですね」
「それで南極やけど」
「そちらはですね」
「調べて来るから」  
 だからだとだ、マリアはイザベルに話した。
「待っててね」
「はい、そしてアレンカールさんからお話があれば」
「その時はですね」
「あの人のお話を聞いて」
 そうしてというのだ。
「一緒にね」
「やっていくことですね」
「そやで」 
 まさにというのだ。
「あの人なら大丈夫やで」
「そうですね」
 確かな顔でだ、イザベルも頷いた。
「あの人は」
「そやからね」
「お話を聞いて」
「やっぱりお話を聞かんとね」 
 そうしなければというのだ。
「あかんで」
「それは絶対ですね」
「どんな人でも」  
 それこそというのだ。
「お話を聞いて」
「そして決めることですね」
「そやで」
 まさにというのだ。
「それでやで」
「お話を聞くことですね」
「そうやで、それでな」
「決めるんですね」
「そうしてね、しかし南極は大変やろね」
「あそこはそうですね」
 イザベルもそれは知っていた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧