夢幻水滸伝
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第三百八十二話 イザベルの戦その十二
「ほんまに」
「アマゾンもとんでもないけど」
「南極もですね」
「洒落にならへん環境で」
それでというのだ。
「そこに獣やモンスターもおる」
「そうですね」
「そやからね」
だからだというのだ。
「私もかなり準備したわ」
「そうですね」
「それで私達四人以外にも」
「精鋭を連れて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「犬橇で行くで」
「犬橇ですね」
「ほんまそこはね」
犬橇を使うことはというのだ。
「考えたわ」
「アムンゼンさんを参考にして」
「あの人それで南極点に到達して」
世界で最初にだ。
「それでやで」
「生きて帰ってますね」
「これがね」
マリアはここで悲しい顔になって話した。
「スコットさんはね」
「悲しい結果になりましたね」
「アムンゼンさんに遅れて」
南極点到達にだ。
「それで生きて帰られんかったわ」
「そうでしたね」
「そうなったさかい」
「マリアさん達はですね」
「犬橇を使って」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「行かれますね」
「そうしてくるわ」
「頑張ってきてください」
「絶対に生きて帰ってくるで」
「待っています」
イザベルは確かな顔と声で答えた。
「それで帰ってきたら」
「宴会やね」
「二人でしましょう」
「そうしよね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「二人やないで」
こうイザベルに言うのだった。
「その時は」
「あっ、アレンカールさん達と一緒になるんで」
だからだというのだ。
「それで」
「そやで、そやからね」
「皆で、ですね」
「宴会しようね」
「南極から帰ったら」
その時にというのだ。
「そうしましょう」
「そうしよね、赤ワインに」
飲む酒の話もした。
「ビンガも飲もうね」
「ブラジルのあのお酒ですね」
「洒落にならへん強さやけど」
そのビンガはというのだ。
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