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夢幻水滸伝

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第三百八十二話 イザベルの戦その九

「ええで」
「左様ですね」
「宗教に関わらず」
「身体は清めることですね」
「そやで」 
 それがいいというのだ。
「ほんまにね」
「左様ですね」
「そしてな」
 さらにだ、イザベルは話した。
「生贄もないな」
「他宗教で」
「ここは南米やから」
 その地域だからだというのだ。
「インカの信仰もあるね」
「はい、中米にはアステカやマヤの信仰があり」 
 尼僧はその通りだと答えた。
「そしてです」
「南米はインカもあるね」
「左様です、ペルーを中心として」
「アルゼンチンにもあるし」
「そして他宗教の方々との交流もあります」
 尼僧は話した。
「イザベル様も楽しく交流されていますが」
「結構仲ええね」
「星の方々が起きられた世界では宗教での戦もありましたね」
「侵略とか。宗教が関わるとな」
 戦にというのだ、イザベルは中南米へのスペインそれにポルトガルの侵略の歴史から尼僧に対して話した。
「えげつないで」
「血生臭い殺し合いになりますね」
「もう人の残虐な一面が」
 それがというのだ。
「これ以上はないまでに出た」
「そうした戦になりますか」
「殺すのは民もであって」
 兵達だけでなくというのだ。
「もう容赦なくや」
「惨たらしく殺していきますか」
「そやねん、そやから」
「宗教で揉めるとですね」
「ほんまにな」 
 それこそというのだ。
「これ以上はないまでに醜く惨たらしい」
「民の人達も殺す」
「楽しみさえしてな」
「惨たらしく殺すことをですか」
「挙句食いもするわ」
 十字軍であったことも話した。
「とんでもないことに」
「それは」 
 院長もその話には蒼白になり言った。
「あまりにも」
「人の道を踏み外してますね」
「はい」
 その通りだというのだ。
「有り得ないです」
「そうしたこともありました」
「起きられた世界では」
「かつては。そうですさかい」
 だからだというのだ。
「宗教で揉めると」
「よくないですね」
「ほんまに」
「そうなのですね」
「そうですさかい」 
 だからだというのだ。 
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