夢幻水滸伝
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第三百八十二話 イザベルの戦その八
「そやけどです」
「それでもですね」
「これからはですね」
「それがこの世界を救える一番の道やと思いました」
「善政を行う」
「そのことがですね」
「そやからです」
だからだというのだ。
「これからアスンスオン行ってきます、ただお家は」
「それはですか」
「これからもですか」
「移動の術で一瞬で行き来出来るので」
だからだというのだ。
「どうしてもという時以外はです」
「こちらに戻られ」
「休まれますか」
「そうさせてもらってええですか」
二人に尋ねた。
「そうしても」
「はい、どうぞ」
「イザベル様がそうされたいなら」
二人はイザベルの申し出に即座に答えた。
「そうされて下さい」
「是非」
「ではです」
「お部屋はそのままにしておきます」
「いや、個室どころかです」
イザベルは笑顔でそれならと答えてくれた二人に笑顔で言葉を返した。
「お家まで用意してもらって」
「当然です、星の方なので」
院長はだからだと答えた。
「これ位は当然です」
「そうなのですか」
「はい」
そうだというのだ。
「むしろ修道院でずっと使っていない倉庫を改造したお家だったので」
「だからですか」
「むしろ申し訳ないとさえです」
「いやいや、立派なお家ですよ」
イザベルは素直に感想を述べた。
「あたしには勿体ない位の」
「そうですか」
「はい、そして」
それにとだ、イザベルはさらに話した。
「快適にです」
「暮らされていますか」
「はい、しかもこの修道院お風呂も毎日入られますし」
「身体を清めるのは当然です」
尼僧が答えた。
「それは」
「それでやねんね」
「そうです」
まさにというのだ。
「ですからこの修道院ではです」
「毎日やね」
「入浴しています、また沐浴もです」
「してるね」
「キリスト教では本来はそこまでこだわりません」
身体を清めることについてはというのだ。
「しかしです」
「この世界ではちゃうね」
「他宗教と交流がありまして」
「その影響を受けてやね」
「そうしてです」
「身体を清めてるね」
「左様です」
そうしているというのだ。
「私達神に仕える者達も」
「ええことやね」
「身体を清めることはですね」
「実際清潔になって」
そうしてというのだ。
「その分疫病にならへんしすっきりするし」
「心も洗われますね」
「そうなるさかい」
だからだというのだ。
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