るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第六話 引き続き海でその十一
「絶対だよね」
「そうだよな、けれどはっきりしていない人が多いのはな」
「不思議だね」
「本当にな」
「それで特に私達がなのね」
あかねはやや俯いた感じになって述べた。
「お母さんがどういった人かわかっていない人が多いのね」
「本当に俺なんてお袋逃げたと思っていたからな」
乱馬はまたこう言った。
「それに思えば五寸釘の母ちゃん以外ここにいる奴の母ちゃん見てねえぞ」
「うん、僕はいるよ」
その五寸首の言葉だ。
「ちゃんとね」
「親父さんにも会ったな」
「そうだよね」
「そっくりだったな」
乱馬は五寸釘に言った。
「本当に」
「そうだよね」
「ああ、本当にな」
「お父さんもお母さんもね」
「夫婦でそっくりっていうのもそうはないね」
魔挟人はこのことを指摘した。
「やっぱりね」
「そうそうあるものではない」
面堂が答えた。
「そもそも違う家の人同士だからな」
「だからだね」
「それも当然だ、僕の両親もそうだ」
「何か君のお父さん大概な人らしいね」
「いつも困っている、だが両親は似ていない」
面堂ははっきりと答えた。
「全くな」
「別のお家の人同士だからだね」
「似るものではない」
「若しもね」
魔挟人はここで玄馬と乱馬の親子を見て言った。
「乱馬が玄馬さんと似ていたらパンダだしね」
「そんな筈ないだろ」
乱馬は即座に否定した、見れば玄馬は今はパンダ姿だ。その仕草は人間の時と変わらないにしても。
「今親父はパンダだろ」
「だからだね」
「そうだよ、けれど人間の時も似てないだろ」
「君は母親似なんだね」
「親父似でないのが自慢なんだよ」
こう魔挟人に話した。
「俺はな」
「うん、その気持ちわかるよ」
「この親父も糞親父だからな」
「俺の親父に負けてねえな」
竜之介も言ってきた。
「本当にな」
「そうだよな」
「ああ、しかし俺達はひでえ親父多いな」
「そういえばそうだな」
乱馬も言われて頷いた。
「この面子はな」
「不思議な位な」
「糞親父ばかりだぜ」
「これがな」
「糞親父なんていらねえのにな」
「絶対にな」
こう二人で話した。
「そうだってのにな」
「いるんだよな」
「父をそんな目で見ているのか」
玄馬が怒って看板で言ってきた。
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