ハッピークローバー
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第百六十話 大きくなりたいその十二
「本当にね」
「いいことないわよね」
「あんなの入れても」
それでもというのだ。
「全くね」
「いいことなんてないから」
「何で入れるか」
「理解出来ないわ」
「ファッションで入れても」
留奈も思うことだった。
「後で変えたり出来ないし」
「そうなのよね」
「だからよね」
「ああしたのはね」
「入れるものじゃないわね」
「一時の若気の至りとかで入れて」
それでというのだ。
「後で中々消せないから」
「物凄い手間かかるのよね」
「痛い思いもしてお金もね」
「かかって」
「そしてね」
そのえうでというのだ。
「やっとね」
「消えるものね」
「だからね」
かな恵はそれ故にと話した。
「タトゥーなんてのはね」
「入れるものじゃないわね」
「手首に入れるとかね」
先程話した者の話をここでまたした。
「アウトだしね」
「まともなお仕事出来ないから」
「首筋とかお顔に入れたら」
「お顔って」
留奈も流石にそれには引いた。
「そんな馬鹿いるの」
「いるのよ、これが」
かな恵は本気で答えた。
「そんなことする人がね」
「もうまともに暮らせないんじゃ」
「けれどそんなことしてね」
実際にというのだ。
「誇らしげにいるのよ」
「本物の馬鹿ね」
「そうね」
理虹も言って来た。
「お顔って」
「悪役レスラーみたいな感じでね」
「お顔に入れるの」
「そんな人本当にいるから」
「そいつ百パーセントまともな人じゃないわね」
「そうね」
それこそとだ、かな恵も頷いた。
「私も確信してるわ」
「絶対にいきって悪いことしてるわね」
「碌でもないことばかりね」
「近寄ったら駄目ね」
「何があってもね」
「いや、タトゥーだけでもアウトなのに」
それどころかとだ、理虹は言っていった。頭の中で実際に顔にカラフルなタトゥーを入れている愚者を想像しながらだ。
「それはないわ」
「お顔になんてね」
「手首に入れてもね」
「アウト過ぎるけれどね」
「お顔なんてね」
「もう近寄ったら駄目よね」
「そんな奴ね、まあとある漫画じゃね」
理虹はそちらの話もした。
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