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ハッピークローバー

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第百六十話 大きくなりたいその十

「タトゥーはね」
「アウトね」 
「もうね」
 それこそというのだ。
「それはね」
「入れないわね」
「入れると中々消えないしね」
「消すのに滅茶苦茶苦労するのよね」
 留奈もこう答えた。
「タトゥーって」
「ましてヤクザ屋さんみたいにね」
「前進入れ墨とか」
「そんなのはね」
 それこそというのだ。
「アウトもアウトで」
「絶対に嫌ね」
「鳴海っちも嫌いだしね」
 彼もというのだ。
「タトゥーは」
「普通の人は入れないしね」
「日本だとね」
「そうよね」 
 かな恵に話した。
「真っ当に働けないしね」
「タトゥーなんか入れてるとね」
「見える場所にあったら」
 そうであると、というのだ。
「もう面接でね」
「普通の会社はお断りになるわよ」
「そうよね」
「実際自衛官の人なんか」
「公務員の人達ならね」
「誰もね」
 かな恵は確かな声で言った。
「入れてないでしょ」
「そうよね」
「サラリーマンの人だってね」
「真っ当な人は入れないものね」
「だから鳴海っちもね」
 彼もというのだ。
「あんなの入れるかってね」
「言ってるのね」
「いつもね」  
 そうだというのだ。
「真面目だからね」
「根っこはね」
「多少やんちゃでもね」
 そうしたところがあるがというのだ。
「やっぱり根っこはね」
「鳴海っち真面目よね」
「だからタトゥーはね」
「絶対に入れないって言ってるのね」
「そうなのよ」
「外国じゃアスリートの人入れてるわね」
 一華が言ってきた。
「野球選手でも」
「結構いるわよね」
「ラテン系の人なんて」
「結構入れてるわね」
「ノイジーさんとかね」
 阪神の助っ人であった、真面目なプレイで有名でありバッティングだけでなく守備にもその性格が出ていた。
「入れてたしね」
「結構多いわね」
「欧州でも陸上選手とかね」
「入れてる人いるわね」
「アーティストの人でもね」
「ファッションでね、けれど」
 かな恵はそれでもと話した。
「日本だとね」
「普通の人は入れないわね」
「それこそ半グレか」
 若しくはというのだ。 
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