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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第六話 引き続き海でその四

「普通ないわよね」
「そうよね」
「よくこんなの出せるわね」 
 かすみもなびきも言った。
「つくづくね」
「物凄いレストランだわ」
「実はです」
 面堂がここでこのレストランの事情を話した。
「最後まで食べさせないことを考えていまして」
「それでなの」
「これだけ量が多いの」
「はい」
 かすみとなびきに話した。
「今はそうした考えはないですが」
「いや、何かおかしくないか」
 翼は面堂のその言葉に突っ込みを入れた。
「最後まで食べさせないのか」
「兎に角多くの料理を出して」
「量も多くか」
「そうしてだったんだ」
 そのうえでというのだ。
「最後までいかせない様にしていたんだ」
「普通完食してもらわないか」
「そこが考えが違っていた」
 面堂は翼に真顔で話した。
「ヘルコースは」
「まさか最後まで食べさせないことを勝ちだと思っていたのか」
「実はそうなんだ」
 やはり真顔で答える面堂だった。
「今は皆で楽しく食べてくれとなっているんだg」
「それで完食もいいか」
「牛の丸焼きまで食べて欲しい」
 このメニューまでというのだ。
「是非」
「牛は大き過ぎるね」
 紅は大きなテーブルの上にやはり大きな皿の上にでんと置かれているその料理を見ながら真剣な顔で述べた。
「こんなのを出すなんて」
「安心せい。私が食べる」
 さくらが出て来て言ってきた。
「以前このコースを一人で食った」
「えっ、一人で」
「うむ、だからな」
 それでというのだ。
「いざとなれば私がおる」
「だから安心していいんだ」
「そして私は私で食う」
 言いながら五目焼きそばをすする。
「こうしてな」
「まあ食べられるならいいか」
「残すのはよくないな」
「やっぱりね」
 紅はさくらに答えた。
「食べものは」
「では食うぞ」
「皆でね」 
 紅はさくらに応えてだった。
 七面鳥の丸焼きから足を取って食べた、誰もが今は食事を楽しんだ。そして気が付くとどの料理もだった。
 食べ尽くされていた、コロンは皿の上に転がる骨達を見て言った。
「全部食ったのう」
「そうですね」
 五寸釘が応えた。
「無理かなって思いましたけれど」
「それがじゃ」
「皆食べましたね」
「流石に誰もが満腹になったな」
「僕もです」
「それは何よりじゃ、しかしあれだけの量になるとな」 
 コロンは目を細くさせて述べた。
「普通は一人ではな」
「食べきれないですね」
「まずじゃ」 
 それこそというのだ。 
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