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おぢばにおかえり

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第八十四話 日常を過ごせるのもその十三

「人間には出来ないことね」
「全部そうですね」
「神様は違うの」
「人間は人間でしかないですね」
「小さいものよ」
 新一君にこのことをお話しました。
「もうほんのよ」
「そう言っていい位のものですね」
「これはイスラム教でも言ってるけれど」  
 こうも前置きしました。
「神様の前ではね」
「どんな人も小さいですね」
「等しくね」
「だから一列兄弟ですね」
「そう考えていいわ」
「違いはないですね」
「立場とかあるけれどね」
 世の中どうしてもです。
「家族とか上司部下とか」
「先輩後輩とかですね」
「何処でもあるけれど」
 それでもです。
「人間自体はね」
「同じですね」
「だから修養科とか青年ひのきしん隊とか皆一緒なのよ」
 衣食住常にです。
「大教会長さんも普通の信者さんもね」
「それ凄いですね」
「女の人も同じで」
 男の人だけでなくです。
「この前新一君ひのきしんしてる女の人のお手伝いしてたでしょ」
「ああ、あの穏やかで奇麗な人ですね」
「あの人次郎さんの妹さんだから」
「って大教会長さんの妹さんじゃないですか」
「そうよ」
 次郎さんが大教会長さんの弟さんだからです。
「何か新一君最近次郎さんによく言われてるけれど」
「何か妙に言われてますね」
「私がどうかで」
「まあそれはそうですね」
 変な返事でした。
「僕は」
「それであの人もね」
「普通に他の人と一緒にひのきしんされてましたね」
「誰でもね」
 まさにです。
 
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