ハッピークローバー
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第百五十九話 豚汁その十六
「牛乳すら飲まない人いるみたいだし」
「身体にいいのに」
「命も奪ってないし」
「その命だってね」
理虹は命について話した。
「お野菜も果物もね」
「命だしね」
「植物だって生きてるからね」
「だからね」
かな恵はそれでと話した。
「人間生きてるとね」
「食べないと駄目だし」
「それで食べるならね」
それならというのだ。
「命を頂くのよ」
「絶対にね」
「それでお肉やお魚食べてね」
「命がどうとかってね」
「それはね」
どうかというのだった。
「またね」
「違うわね」
「そう思うけれどね、私」
「私もよ」
理虹はかな恵の話に頷いた。
「そう思うわ」
「そうなるわよね」
「しかも人に食べるなって言って」
「暴力振るうとね」
「それは間違いでしょ」
「暴力は駄目よ」
「それで極端な人は」
ヴィーガンの中のというのだ。
「見たら牛乳も飲まない人いるわね」
「栄養バランスが悪くて」
それでというのだ。
「精神的にもね」
「その影響受けてるのね」
「そうじゃない?」
理虹に考える顔で言った。
「やっぱり」
「じゃあ野菜カレーに牛乳はいいのね」
「そう思うわ」
実際にというのだ。
「かなりね」
「そうなのね」
「ビタミンと蛋白質、カルシウムがね」
こうった栄養がというのだ。
「全部得られるから」
「それでいいのね」
「そう、だからね」
「鳴海っちにも出すのね」
「そうするわ、身体大きくしたいって言ってるし」
その様にというのだ。
「健康にもなるしね」
「悪いことないわね」
「そう、だからね」
その為にというのだ。
「そうしてもらうわ」
「そういうことね、じゃあそっちも頑張ってね」
「野菜カレーの方もね」
「作ってね」
「そうするわね、文化祭が終わったら」
そうなると、というのだ。
「それからね」
「野菜カレー作って」
「牛乳も出して」
そのうえでというのだ。
「鳴海っちと一緒にね」
「食べるのね」
「そうするわ」
かな恵は笑顔で言った、そうしてだった。
今は豚汁とお握りそれに酒もつまみも楽しんでいった。文化祭は楽しさに満ちたまま続いていくのだった。
第百五十九話 完
2024・11・23
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