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第百六十話 大きくなりたいその一
第百六十話 大きくなりたい
かな恵達五人は豚汁と酒を中心としたその日の夕食を終えるとまずは歯を磨いた、皆もう風呂は入っている。
それで歯を磨いてだ、クラスで女子達の中で寝る準備をしつつだ。
富美子は寝袋出しながらかな恵に言った。
「鳴海っちに野菜カレー作るって言ったわね」
「晩ご飯の時ね」
かな恵も寝袋を出しながら応えた。
「言ったよ」
「そうよね、牛乳も出した」
「美味しいし身体にいいからね」
「そうよね、身体も大きくなるし」
「だからね」
「実際ね」
富美子はかな恵の話を受けて言った。
「鳴海っち背伸びてるわね」
「そうなのよね」
「高校入学した時はまだ一六〇代だったのが」
その身長がというのだ。
「今は一七〇あるわね」
「大きくなったのよね」
「そうなったわね」
「成長期だし」
それにというのだ。
「最近本当によく食べるし」
「かな恵の作ったもの以外も」
「お家でおばさんが作ってくれたものもね」
こちらもというのだ。
「かなり食べてるのよ」
「そうなのね」
「育ち盛りででしょ」
かな恵はこうも言った。
「男の子は特にね」
「私達の頃ってよく言われるわね」
「しかも鳴海っちラグビー部だし」
「身体動かすしね、ラグビーって」
「かなりね」
「それでよく食べる様になったのね」
「しかも運動もしてるから」
ラグビー、それをというのだ。
「だからね」
「身体大きくなってるのね」
「そうなのよ」
「だから一七〇越えたのね」
「多分もっと大きくなるわ」
さらにというのだ。
「私より頭一つ大きくなるかもね」
「大谷選手みたいに?」
「あそこまでは流石にないと思うわ」
富美子に笑って返した。
「あの人はまた大き過ぎるから」
「あの人背が高くて」
一華が言ってきた。
「足も長いわよね」
「等身凄いのよね」
「相当な体格よね」
「体格もあるから」
だからだというのだ。
「あれだけのこと出来るのね」
「投打二刀流でね」
「どっちもメジャーで大暴れ出来てるのよ」
「そうよね、あの人位のことなんてね」
一華はそれこそと話した。
「まず出来ないわね」
「普通の人にはね」
かな恵もそれはと返した。
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