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夢幻水滸伝

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第三百八十一話 南から北へその九

「その様に」
「そういうことでいこね」
「わかりました」
「ほな統治していこね」
「統一されたパラグアイを」
「そうしていこね」 
 こう話してだった。
 マリアとイザベルは統一されたパラグアイを統治していった、環境保護も重視した政策は功を奏してだった。
 パラグアイの自然はよく守られそのうえで産業は発展しインフラは整った。そして教育もインフラもだった。
「義務教育が整ってきてです」
「治水や道路もやね」
「そちらも整ってきていまして」
 イザベルはマリアに市庁舎の会議室で話した。
「医療もそうなっていて特に鉄道が」
「敷かれていってるね」
「そうなっています」
「ええ流れやね」 
 その状況を聞いてだ、マリアは微笑んで述べた。
「ほなね」
「このままですね」
「統治していこね、あと海産物の輸入も」
「増えています、そして我々の輸出もです」
「お肉とかのね」
「増えていますので」
「ええね、貿易も出来てるね」
 マリアは微笑んだまま述べた。
「それはええわ」
「ブラジルともアルゼンチンとも貿易が出来ています」
「他の国ともやね」
「左様です」
「いい流れやね」
「そう言ってええかと」
 イザベルは微笑んで答えた。
「今は」
「ほなこのまま政をやってこね」
「そうしていきましょう」
「そういうことで。ただ私野心はね」
 これはとだ、マリアはマテ茶を飲みつつ言った。見ればイザベルもマテ茶を飲んでそのうえで話をしている。
「ないさかい」
「それはあたしもです」
 イザベルもそれはと返した。
「パラグアイは統一しましたが」
「これ以上はね」
「何も、ですね」
「国を発展させても」
 それでもというのだ。
「それでもね」
「これ以上の勢力の拡大については」
「考えてへんわ」
「私もです」
「それに若し領土を拡大しようとしても」
 そう考えてもというのだ。
「ブラジルやアルゼンチンと戦っても」
「勝てる筈がないです」
「特にブラジルとはね」
「戦っても勝てへんです」
「二億近い人口があって」
 そうしてというのだ。
「戦力は八十万近くでやで」
「装備もええです」
「こっちは三万もおらへんで」
 パラグアイの戦力はというのだ。
「装備も落ちるし」
「ブラジルと比べると」
「しかもアレンカールさんは神星のお一人で」
「六将星のお一人です」
「アマード君もおるし」
「彼自信ないけど出来る人ですから」
 イザベルはアマードについてこう述べた。 
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