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世界の礎

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第六話 香辛料もその六

「義青様の言われる通りに」
「だから軍はだ」
「出来る限りですね」
「募集してな」
「兵を揃えますね」
「そして功績を挙げれば」
 その時はというと。
「平民でもだ」
「取り立てますね」
「士官にもする」
「では将軍にも」
「当然だ」
 一も二もない返事であった。
「取り立てる」
「そうされますか」
「能力のある者を要職に就ける」
「功績があれば」
「給与も上げるしな」
 そうもするというのだ。
「そうしていく、あとは」
「あと、といいますと」
「屯田もはじめる」
 これもというのだ。
「平時は田畑を耕す」
「農民の様に」
 ヤクが応えた。
「そうさせますか」
「そうだ、だがモンスターや敵軍が来ればな」
 その時はというのだ、義青はヤクに対してその屯田制がどういったものかを話していくのであった。
「その時はな」
「武器を手にして戦うのですね」
「この兵達を屯田兵というが」
「その彼等もですか」
「導入してな」
 そうしてというのだ。
「開墾も行う」
「辺境の地においてですね」
「そうする、そして豊かな農地にし」 
 開墾する地をというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「完全に自国領にしてな」
「そこからですね」
「さらに勢力を拡大する」
 そうしていくというのだ。
「いいな」
「わかりました、兵にそうさせるとは」
「これも一つのやり方だ、勿論農地はだ」
 屯田兵達が開墾するその場所はというのだ。
「彼等の土地とする」
「そうしますか」
「そして土地の売買は許すが」
 今度はこちらの話をした。
「所有する土地の制限は設ける」
「そうされるのですか」
「面積のな、広い土地を持ちだ」
 そうしてというのだ。
「多くの小作人を持つとどうなるか」
「それだけで勢力となります」
 モルが答えた。
「一つの」
「地方のな、地主となるからな」
「その地主はですか」
「ある程度はあっていいが」
 それでもというのだ。
「あまり大きくはだ」
「ならない様にしますか」
「また小作人も契約で働く様にして」
 そうしてというのだ。 
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