世界の礎
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六話 香辛料もその二
「胡椒、唐辛子、生姜等だ」
「これは」
「香辛料だ、インドの方に多いが」
「この香辛料達もまた」
「食べるのに使う、味付けにだ」
それにというのだ。
「用いる、やはり大々的な」
「植えてですね」
「作りな」
「料理に用いますか」
「そうするのだ、これで味が全く違う」
「美味くなりますか」
「そして肉や魚の匂いを消し」
そうもしてというのだ。
「保存にもいい」
「だからですか」
「大々的に用いるのだ」
「そうしていいのですね」
「これからはな、これからはこうしたものも植えてだ」
「食べていき売って」
「民の腹を満たし利も得る」
そうもするというのだ。
「いいな」
「それでは」
「確かにこれからさらに巨大な国にしていくが」
領土を拡大してというのだ。
「まずはな」
「国を豊かにするのですね」
「そしてその第一はな」
「民の腹を満たす」
「そこからだ」
まさにというのだ。
「民を餓えさせる様ではな」
「国が衰えますね」
「民と土地が国を為すのだ」
「そしてその民が餓えると」
「それだけでだ」
「国は衰えますね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「民を満腹にする、また土地もな」
「そちらもですね」
「豊かにする」
そうもするというのだ。
「いいな」
「だから土地を耕し」
「灌漑も行いな」
そうしてというのだ。
「草木も植えてだ」
「治水も徹底し」
「そして家畜も養っている」
「多くの」
「犬だけでなくな」
番犬や狩猟犬、牧羊犬である彼等にというのだ。
「牛に馬、豚に羊に鶏にな」
「駱駝やロバも用いていますね」
「ロバも役立つからな」
この家畜もというのだ。
「だからだ」
「用いていますね」
「山羊もな」
この家畜もというのだ。
「兎角だ」
「多くの家畜を飼ってもいますね」
「そして糧を得ている」
「乳に肉、皮に骨にと」
「その身体の全てからな」
「飲み食べそして道具にもしていますね」
「そうしている、そしてだ」
そのうえでというのだ。
ページ上へ戻る