世界の礎
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第六話 香辛料もその一
第六話 香辛料も
義青は今度は様々な野菜を出した、そのうえで言った。
「これ等も畑で栽培してな」
「食べるのですね」
「そうだ」
ヤクに話した。
「人参に玉葱、蕪、葱、白菜、キャベツにセロリ、トマトに南瓜とな」
「多いですね」
「これまでにあったものも出しているが」
それでもというのだ。
「より品種のいいだ」
「そうしたものですね」
「そうだ、ラディッシュやアスパラガスもある」
そういったものもというのだ。
「ほうれん草、春菊、小松菜、青梗菜も出したが」
「全てをですね」
「畑に植えてな」
そうしてというのだ。
「食べるのだ、その分やはり腹も膨れるしな」
「栄養にもなりますね」
「だからいい、西瓜や苺も出したが」
そういったものもというのだ。
「こちらは甘くもあるからな」
「甘さも楽しめる」
「だからいい、また果物も出そう」
こちらもというのだ。
「これまでもあったが」
「よりよいものにですね」
「新たなものをな」
「出して頂けるのですね」
「こちらは果樹園を設けてな」
そうしてというのだ。
「やはり民が食べるのだ」
「そうしますか」
「レモンにオレンジ、ライム、ネーブルに蜜柑にな」
まずは柑橘類を出した。
「杏、桃、梨、林檎、何でも植えられるものをだ」
「全て植えて」
「民の糧として」
そしてというのだ。
「他の国にもだ」
「売りますか」
「また酒にもする」
こちらにもというのだ。
「果物はな」
「葡萄で造っていますが」
「他の果物でもだ」
「造っていきますか」
「これからはな、いいな」
「それでは」
「また野菜はだ」
今度は茄子を見て話した、この野菜も出したのだ。
「採ってすぐに食べるだけでなくな」
「塩漬け、漬けものや酢漬けにして」
「そうしてな」
「保存もしてですね」
「食べるのだ」
そうするというのだ。
「いいな」
「それでは」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「やはりこちらもな」
「売りますね」
「そうする」
こう言うのだった。
「いいな」
「売れるものはまさにですね」
「全て売る、またここでこういったものも出そう」
義青はヤクにだ、さらに出した。その出したものはというと。
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