夢幻水滸伝
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第三百八十話 ペルーの冒険者その十四
「ニンゲンとかな」
「その未確認動物のお話もありますね」
「日本の調査隊も出会ったりな」
「南極のゴジラですね」
「色々あるな」
「そうですね」
「まあ何かとな」
エチェニケは真剣に考える顔で述べた。
「話のあるところやな」
「起きた世界でもですね」
「未開と言ってええからな」
「まだまだ」
「そやからな」
だからだというのだ。
「わし等もな」
「調査に行って」
「何かあればな」
その時はというのだ。
「問題があれば出来る限り解決して」
「エチェニケさん達で」
「それで報告もな」
「戻って来られたら」
「するわ」
こうアルゲダスに話した。
「そうするわ」
「お願いします」
「そういうことでな」
「行かれますね」
「ああ、兎に角食べるもんと防寒とな」
それにというのだ。
「犬橇はな」
「用意されましたね」
「周到にな」
「左様ですね」
「全部学んだ知識でやってるな」
「食べるものも犬橇も」
「そや、全部な」
まさにというのだ。
「犬橇はアムンゼンさんからでな」
「食べるものはクックさんですね」
「先人のことから学ぶ」
「それは重要ですね」
「経験からも学んで」
そうしてというのだ。
「歴史からもな」
「学びますね」
「馬鹿は経験から学んで」
こうもだ、エチェニケは話した。
「賢い人は歴史から学ぶというけどな」
「今回は歴史から学んでいますね」
「そやけど二人共な」
アムンゼンもスコットもというのだ。
「多分経験から学んでたな」
「犬橇も食べものも」
「そや、クックさんなんてザワークラフト以外にな」
他には果物も積んでいる。
「麦汁なんかも積んでたけどな」
「経験論ですね」
「イギリスのな」
「経験から学んでいきますね」
「ベーコンさんもそうやし」
有名な思想家である彼もというのだ、科学にも造詣が深かったが地動説には否定的であったという。
「医学もな」
「イギリスは経験論ですね」
「そやからな」
「経験も馬鹿には出来へんですね」
「わしが思うに経験も歴史も同じや」
どちらもというのだ。
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