夢幻水滸伝
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第三百八十話 ペルーの冒険者その二
「どんな獣やモンスターも一撃ですし」
「アルゲダス様お一人でやっていける位です」
「昨日のクエストではレッドドラゴン説得して街の前から去らせましたし」
「無闇な争いも避けられて」
「お心も優しいですから」
「そうやとええですが」
アルゲダスは仲間達の言葉を聞きつつ述べた。
「そやけどです」
「アルゲダス様としてはですか」
「自信がおありではないですか」
「はい」
実際にというのだ。
「皆さんの役に立ってるか、ただ」
「ただ?」
「ただといいますと」
「お二人には感謝しています」
二人にはこう言った。
「色々教えてくれて助けてくれて」
「いやいや、僕達何いしていないですよ」
「そうよね」
戦士は謙遜して言い魔法使いは彼の言葉に頷いた。
「私達なんてね」
「本当に何もしてないよな」
「村出て他に仕事なくて冒険者になって」
「まだまだ駆け出しで」
「仕事っていうと雑用ばかりで」
「本当にその他大勢の冒険者で」
そうであってというのだ。
「何も出来ない」
「そんな風だよな、僕達は」
「何時死んでもおかしくない」
「悪いことしないだけましの」
「そうです、冒険者の中にはです」
アルゲダスはつまみの豚肉の揚げものを食べつつ言った。
「よくない人も多いですね」
「荒っぽい世界ですからね」
戦士は否定せずに答えた。
「結局のところは」
「私達は真面目に暮らしているつもりですが」
魔法使いも話した。
「中にはです」
「本当に質の悪い奴もいます」
「もう完全なならず者が」
「ヤクザ屋さんと変わらないのが」
「ですがお二人は真面目で親切で」
そうであってというのだ。
「僕もパーティーを組んでよかったです」
「そう言ってくれますか」
「私達と仲間になって」
「そうです、これからもペルーの各地を旅して」
そうしてというのだ。
「冒険者を続けたいです」
「クエストを解決して困っている人達を助ける」
「そうされていきますか」
「星の方は世界を救われるので」
「それがお役目なので」
「だからですか」
「冒険者稼業を続けられますか」
「そうしていきます」
こう言ってだった。
アルゲダスは二人と共にペルー各地を巡っていった、そうしてクエストを解決していってであった。
それにより困っている人達を救っていった、クエストを解決してその報酬も得ていてそれによってだった。
金に余裕も出来た、だが。
「あの、アルゲダス様ギャンブルは」
「されないのですか」
「好きやないので」
だからだとだ、アルゲダスは二人と飲みつつ答えた。
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