夢幻水滸伝
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第三百八十話 ペルーの冒険者その三
「せえへんです」
「そうなのですね」
「飲むだけですか」
「そうですね、ただカードやボードのゲーム自体は好きで」
それでというのだ。
「賭けへんならです」
「されますか」
「そうなのですね」
「はい」
実際にというのだ。
「そうしてます」
「そうですか」
「では今もですね」
「こうしてです」
二人と一緒にワインをよく焼かれた豚肉を囲んで飲みつつ話した、ワインは赤で実に濃厚な香りがする。
「飲みまして」
「後でお金を賭けないで」
「ゲームもされますか」
「はい、兎に角賭けるのは」
ギャンブルはというのだ。
「せえへんです」
「そうなのですね」
「私達も弱くてです」
二人は自分達のことを話した。
「好きではないです」
「どうにも」
「あとカップルですし」
「付き合っていますので」
今度はこう話した。
「そうしたお店にも行かないです」
「二人共」
「僕はそっちは嫌いではないですが」
アルゲダスはそうした話にも入って話した。
「そやけどです」
「それでもですか」
「何かおありです」
「はい、病気には気を付けています」
性病にはというのだ。
「それには」
「術や薬で治せますが」
戦士が神妙な顔で応えた。
「やっぱりなりますと」
「大変ですね」
「あの手の病気は」
「冒険者の中でも多いですね」
「いつも危険と隣り合わせの仕事なので」
豚肉に濃厚なソースをかけたものを食べながら話した、卓の上にはさらにジャガイモを茹でたものにトマトとチーズを合わせたものがある。
「刹那的になりまして」
「それで、ですね」
「はい」
その為にというのだ。
「そうしたお店にはです」
「冒険者の人が多いですね」
「クエストで稼いで」
そうしてというのだ。
「ギャンブルにお酒にです」
「そうしたお店で、ですね」
「散財する人が多いです」
「これは女の人もでして」
魔法使いも言ってきた。
「やっぱりです」
「そうしたことで散財しますね」
「明日のことは考えないで」
「明日のことはわからへんので」
「そうした世界なので」
冒険者の世界はというのだ。
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