しおりが登録されていません

 | 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百七十九話 アンデスの地でその十一

「どんな嘘を吐いても人を騙しても平気や」
「最早人でない様な」
「正真正銘の悪人もや」
「この世界でもいますね」
「わし等もそうした悪人は見付け次第成敗してるけどな」
「害にしかならへんので」
「そうしてるけどな」
 それでもというのだ。
「限度があるわ」
「どうしても成敗しきれへんですね」
「それでそんな悪人に騙されてな」
「世を乱したりもしますね」
「そや、悪人に利用されるモンが少なくなる為にも」
 まさにその為にもというのだ。
「わい等はな」
「教育もしっかりと行っていくことですね」
「そや、議会ももうけるにしても」
「議会に変な政治家が入らない為にも」
「何も知らんとな」
「常識も品性もですね」
「最低限そうしたものを備える教育せんと」
 そうでなければというのだ。
「あからさまな詐欺師信じるわ」
「所謂デマコーヴァですね」
「自分のことしか考えへんでな」
「私利私欲を貪る」
「そんなのが選挙で選ばれてな」
 そうなりというのだ。
「利権貪られると厄介や」
「僕達にしても」
「そうした奴は片っ端から悪事暴いてな」
「処罰しますね」
「しかしホンマのアホはな」 
 そう言うしかない輩はというと。
「詐欺師が有罪受けて悪事ばれて罵詈雑言言いまくってもな」
「投票しますね」
「何もわからんでな」
「知能が低いと言うしかない状況に陥り」
「その言う政策も見ることなくな」
「投票しますね」
「白痴みたいにな」 
 こうもだ、エチェニケはアルゲダスに言った。
「そうするわ」
「白痴ではなく最低限のものを考えられる様にしますね」
「せめてな、大学とか研究所も整えるけどな」
「まずは初等教育ですね」
「民に白痴が多いとそれだけでデメリットや」
 そうなるというのだ。
「その国にとってな」
「ほんまにそうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「教育を充実させますね」
「金も人手もかかるが」
 それでもとだ、エチェニケは強い表情で語った。
「教育にはな」
「力を入れていきますね」
「そうするわ」
「それがええですね、衆愚政治ですね」
「今わしが言うてるのはな」
「それに陥らへん為に」
「わし等だけでペルー一国は治められん」 
 エチェニケは断言した。
「ほんまな」
「それは無理ですね」
「そや、まずはな」
 何と言ってもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧