夢幻水滸伝
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第三百七十九話 アンデスの地でその十
「植林してはるけど」
「それ位ですね」
「ほんまな」
「アマゾンにはあまり進出してへんですね」
「それでわし等もな」
「然程ですね」
「領土にはしてもな」
「然程進出せえへんですね」
「それでええわ、それで東部はな」
ペルーのというのだ。
「ブラジルやコロンビア、ボリビアと境を接しても」
「そこまでですね」
「ペルーの統一だけでな」
それでというのだ。
「一区切りにしよか」
「まずはですね」
「ペルーの統一が目標やしな」
「まずは統一して」
「それからは暫く内政に専念しよか」
こう言うのだった。
「まずは」
「そうしますか」
「ああ、ほな東部もな」
「掌握していきますね」
「そうしよな」
こう話してそのうえでだった。
エチェニケとアルゲダスはペルー東部にも勢力を拡大させていった、そして程なく統一するとだった。
まずは統一を祝って乾杯しそれからは内政に専念した、ペルーのインフラを整え産業を育成してだった。
そのうえでだ、エチェニケはアルゲダスに言った。
「学校もな」
「増やしていきますね」
「これまで以上にな」
「そうしていきますね」
「一つの村に一つの小学校で」
そうした基準でもうけていってというのだ。
「中学までの義務教育もな」
「行いますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「高校、そして大学もな」
「もうけていきますね」
「そや、そして教師もな」
「増やしてですね」
「学校に行ってもらう、教育を徹底せんとな」
そうでなければというのだ。
「人材は育たんし変な奴もや」
「出ますね」
「何も知らん何もわからん」
そうしたというのだ。
「詐欺師に騙されてな」
「道を誤る人も出ますね」
「教育だけの問題やないけどな」
「そうした人が出るのは」
「けど学校でちゃんと常識を教えてな」
そうしてというのだ。
「所謂衆愚にならん位にな」
「教育で人材を育てへんと」
「詐欺師それもカルト教団やデマコーヴァに騙されて」
「国を乱しもしますね」
「世の中悪人はおる」
エチェニケは苦い顔で断言した。
「残念やけどな」
「根っからのですね」
「恥も外聞もなくてな」
「我欲を貪るばかりで」
「モラルも品性も思いやりも遵法精神もなくてや」
そうであってというのだ。
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