夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百七十九話 アンデスの地でその九
「進出には僕も軍を率いて」
「戦うんか」
「そうしてええですか。エチェニケさんだけ働いたらあかんので」
西部の戦は彼が主に行っていたので言うのだった。
「むしろ僕がメインにです」
「やっていきたいか」
「ええでしょうか」
「戦はわしの方が得意やが」
「それでもですか」
「自分も戦わんとあかんか」
「同じ星の人です」
アルゲダスは真剣な顔で言った。
「そうですさかい僕もです」
「戦うか」
「そうさせて下さい」
「そこまで言うんやったらな」
「賊やモンスターを征伐して」
そうしてというのです。
「それで、です」
「降らん街や村も攻め落としてくか」
「そうしていきます」
「よし、ほな頼むな」
エチェニケはアルゲダスの考えと決意を受けてその強さを知り受け入れることにした、そのうえで彼に答えた。
「そうした仕事もな」
「やらせてもらいます」
「自分はしっかりしてる、ほなな」
「信頼してくれますか」
「そのうえで頼むわ」
「それでは」
アルゲダスはそれではと応えた、そうしてだった。
彼もまた軍を率いて戦う様になった、その時はエチェニケが留守を守った。
やがて二人の勢力圏はペルー東部にも及んでいったが。
「アマゾン流域もですね」
「掌握していってるな」
「順調です、ただこちらの世界でもです」
アルゲダスはある街を攻め落としてリマに戻ってからエチェニケに話した。
「ペルーは東部はです」
「人口が少ないな」
「西部の山岳地や沿岸部に多く」
「街や村じたいがな」
「ウカヤリ川やマラニョン川の流域は」
「アマゾンでな」
「密林ばかりで」
「危険な獣やモンスターも多くてな」
そうした環境でというのだ。
「それでな」
「人も少ないです」
「ブラジルのアレンカールさんもアマゾンはあまり進出してへんしな」
「人も少ないですし」
「アマゾン川流域の街や村を勢力に収めて」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「アマゾンの密林は調査位ですね」
「勢力圏に入れててもな」
それでもというのだ。
「進出はな」
「してへんですね」
「木を伐採して」
「森林資源にして」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
ページ上へ戻る