夢幻水滸伝
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第三百七十九話 アンデスの地でその八
「それ以上にや」
「空を用いることですね」
「これが普通の移動やとまだええが」
しかしというのだ。
「戦になるとな」
「飛ぶことですね」
「それでや」
「飛兵を多く用い」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「気球も虎の子の空船もな」
「用いられていますね」
「わし自身が軍を率いて」
「そうです、エチェニケさんは随分とです」
アルゲダスはエチェニケの軍を率いての戦ぶりについて言った。
「山岳戦がお得意に見えますが」
「それな、野生児やからな」
だからだとだ、エチェニケは自分職業のことから話した。二人で共に席を並べて書類仕事をしつつ話している。
「自然の中で戦うのは得意や」
「そやからですね」
「山、この自然の中で戦うこともな」
「お好きですね」
「そや」
まさにというのだ。
「わしはな」
「そういうことですね」
「山での戦は山賊がええが」
「野生児もですね」
「そや、野生児は他にもな」
「自然の中で戦うことに向いていますね」
「それもゲリラ戦がな」
この戦術がというのだ。
「得意や」
「そうした職業ですね」
「そうや、ただ街や村を攻めるのはな」
「ゲリラ戦よりもですね」
「攻城戦をな」
この戦術をというのだ。
「用いてるわ」
「左様ですね」
「山道を大砲を持って行くのは大変やからな」
この世界のペルーの技術ではだ、道路や鉄道を整備していてもそれでも追い付いてはいないのである。
「街や村を攻めるには大砲やが」
「それが使えへんので」
「術特にわしのそれを使ってな」
「攻められていますね」
「そうしてや」
「降らない街や村を降していますね」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「掌握していって」
「西部はかなり出来てきましたね」
「西部の完全掌握まであと少しや」
そうなっているというのだ。
「このままやってくで」
「では」
「そしてな」
さらに言うのだった。
「西部を統一したら」
「東部ですね」
「あそこはアマゾンやけどな」
「掌握していますね」
「そうするわ、人もあまりおらんが」
「ペルーやさいですね」
「掌握してこな」
こうアルゲダスに話した。
「ええな」
「わかりました、あそこはです」
アルゲダスはペルー東部のアマゾンについて述べた。
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