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夢幻水滸伝

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第三百七十八話 魔術と信仰その八

「やはりです」
「そうなりますね」
「ですから」
 それでというのだ。
「街や村を攻めることもです」
「そして降して勢力に加えることも」
「増えます」
 どうしてもというのだ。
「そうなります」
「当然のことですね」
「そうです、ですから」 
 それでというのだ。
「勢力の拡大を目指されるなら避けられない」
「そう思ってですね」
「やっていくことですね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「そういうことで」
「それでは」
「ただガブリエラ様は攻められても」 
 市長はそれでもと話した。
「みだりに命を奪われないですね」
「そういうの嫌いなんで」 
 ガブリエラはすぐに答えた。
「戦はしてもです」
「みだりに命を奪われない」
「無駄に傷付けることもです」
 そうしたこともというのだ。
「好きやないですし」
「まだありますか」
「はい、法でも禁じました」
 軍のそうした行いはというのだ。
「あと星の人がそんなことしたら」
「駄目ですね」
「世界を救うというのに」
 そうした立場であるがというのだ。
「そやけどです」
「それでもですね」
「そんなことしましたら」
「世界は救えへんですか」
「はい」
 そうだというのだ。
「とても」
「それでそう言われて」
「させません」
 軍にというのだ。
「そうです」
「そうなのですね」
「それで、です」
 ガブリエラはさらに話した。
「将兵の人等が何故略奪をするか」
「その理由を考えられたのですか」
「それは略奪をせんと」 
 戦の時にというのだ。
「生活の糧がなくて」
「それで、ですね」
「行うので」
 それでというのだ。
「しっかりとお給料をです」
「支払われていますね」
「これはお役人全員です」
「給与を支払い」
「生活を保障しています」 
 そうしているというのだ。
「しっかりと」
「それで、です」
 市長は確かな声で話した。
「役人の汚職も減りました」
「そうですね」
「それも激減です」
 ただ減っただけでなくというのだ。 
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