夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百七十八話 魔術と信仰その七
「いや、ほんまにです」
「やることがありますね」
「お家で」
「そうです」
まさにというのだ。
「お二人の言われる通り」
「そうしたものなのです」
神父はまさにと答えた。
「お立場が変わりますと」
「お家も変わりますね」
「そうなります」
「そやから大統領も官邸で暮らしますね」
ガブリエラは神父に言った。
「そうなんですね」
「そうです」
その通りだという返事だった。
「そこでやることが多いので」
「そうなんですね」
「ですから私達も申し上げた次第です」
シスターも言った、ジャムを塗ったパンに牛乳、フルーツを食べている。
「その様に」
「そうですね」
「そして聞いて頂いてです」
ガブリエラがというのだ。
「よかったです」
「そうなんですね」
「やはりです」
シスターはこうも言った。
「お立場はあります」
「お仕事の」
「それによってです」
「暮らす場所も変わる」
「そうです、確かに贅沢な宮殿を建築されますと」
その様にされると、というのだ。
「困りますが」
「勢力の予算を浪費するので」
「そうしたことは論外ですが」
「立場によって」
「そうです」
まさにというのだ。
「これはお食事や服もですね」
「星の人は服は基本変わらへんですが」
それぞれの服を着ている、それがそのまま正装という扱いになっている。
「そやないとですね」
「礼装も着ますね」
「はい」
確かにとだ、ガブリエラは答えた。
「そうします」
「私達神に仕える者達もそうですし」
「服は変わりますね」
「立場によっても」
「人は同じでもお仕事が変われば」
そうなればというのだ。
「服も変わる」
「そうです」
「わかりました」
ガブリエラは確かな顔になって頷いた。
「それも世の中ということで」
「納得されてです」
「お仕事をされて下さい」
「そうしていきます」
ガブリラはそれならと応えた、そうしてだった。
その家で暮らしていった、そのうえで働いていき。
勢力も拡大させていった、すると。
「戦も増えていますね」
「仕方がないです」
市長は当然だと答えた。
「勢力を拡大されるなら」
「それならですね」
「従わない街や村はです」
「どうしてもあるので」
「勢力拡大を目指されていますね」
「統一しますと」
周辺をとだ、ガブリエラは書類仕事をしつつ答えた。
ページ上へ戻る