世界の礎
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第三話 統制その十一
「順番で麦や野菜を作らせ」
「民達に」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「休む畑もだ」
「もうけますか」
「そうしていくのだ」
「これからは」
「田畑も常に用いているとな」
そうすればというのだ。
「やがて使いものにならなくなるからな」
「休ませることもですね」
「人や生きものと同じだ」
「田畑についても」
「順番で休ませてな」
その様にしてというのだ。
「そうしてだ」
「農業を行っていきますか」
「そうする、だからな」
それでというのだ。
「長くだ」
「その地で農業を行いますね」
「そうして今は足場を固め」
メソポタミアを統一した今はというのだ。
「やがてな」
「さらにですか」
「そうだ、またな」
「勢力を拡大させていきますね」
「そうしていく、ここから西に向かい」
そうしてというのだ。
「シリアからアナトリアの半島に向かい」
「どちらの地域もですね」
コムが応えた。
「手に入れる」
「アナトリアの者達は強いが」
「馬に乗り弓矢を使うそうで」
「我々は既にだ」
「その装備です」
「馬に乗りな、しかもだ」
義青はコムにさらに話した。
「馬具も用いているしな」
「馬に乗りやすくまた上手です」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「その分有利だ、しかも数もだ」
「多いですね」
「騎兵の数は多く」
そうであってというのだ、義青は自分達の騎兵について話した。言うまでもなく彼等の主力の一つである。
「馬も二頭か三頭ずつある」
「馬も多いです」
「そしてだ」
さらに言うのだった。
「歩兵の弓も多いな」
「あの大きな弓ですね」
「そうだ、敵の騎兵が弓を使わずだ」
そうしてというのだ。
「突進してきてもな」
「弓で迎え撃ちますか」
「前に槍を出してな」
そうもしてというのだ。
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