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世界の礎

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第三話 統制その十

「ではいいな」
「わかりました」
 皆義青のその言葉に頷いてだった。
 彼の言う通りに国を治めていった、サトウキビから砂糖も栽培しそれを民にも与え売りもしてだった。
 やはり多くの富を得た、そして今度は。
「家畜達にですか」
「クローバーやアルファルファを出すからな」
「それを食べさせますか」
「豆も出す」
 それもというのだ。
「大豆等をな、それも食べるのだ」
「豆もですか」
「例えば田の道に植えてだ」
 そうしてというのだ。
「それを食べる、畑にもな」
「豆をですか」
「置く、そして肥料もな」
 これもというのだ。
「これまで通り人や家畜の出したものをだ」
「用いるのですね」
「そうする、だからトイレもだ」
「もうけているのですね」
「そうだ、決してだ」
 義青はヤクにさらに話した。
「ゴミもそうだが道の端に捨てる様なことはだ」
「してはならないですね」
「それは疫病の元にもなる」
 そこを注意するのだった。
「だからな」
「行わず」
「集めて肥料にしてだ」
 そのうえでというのだ。
「用いるのだ」
「これまで通り」
「そうするのだ、肥料の作り方もだ」
 こちらの話もした。
「改良していく、すぐに用いるとな」
「よくないですね」
「そうだ、それに家畜の出したものもだ」
 こちらもというのだ。
「肥料になるしな」
「用いますね」
「出したものも使えるのだ」
 義青は話した。
「農業にな、そして乾燥させるとな」
「そうすればですか」
「薪や炭の代わりにもなる」
「そういったもののですか」
「もう炭のことも教えたが」
「素晴らしいものです」
 微笑んでだ、マホは答えた。
「炭も」
「そうだな」
「強い火を出せます」
「そしてその火がな」
「竈にも鍛冶にも使えます」
「だからだ」
 そうであるからだというのだ。
「私も出したのだ」
「薪を出され」
「炭もな」
「そういうことですね」
「そして出したものもだ」
 これもというのだ。
「燃料に使えるからな」
「無駄にはしないですか」
「そうだ」
 こう言うのだった。
「いいな」
「それでは」
「出したものも無駄にしないことだ」
「それでは」
「そして農地は幾つかに分けてな」
 こうもだ、義青は話した。 
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