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世界の礎

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第二話その二

「いいな」
「それでは」
「そしてだ」
「そして?」
「今は記録に粘土板を使っているな」
「それもですか」
「変えたい」
 こう言うのだった。
「紙にな」
「紙とは何でしょうか」
「そうだ、エジプトにはパピルスがあるが」
 こちらの世界のというのだ。
「あれではなくな」
「どういったものでしょうか」
「その作り方も言う」 
 紙のそれもというのだ。
「それでだ」
「そのうえで、ですか」
「これからは紙に書いてな」
 そうしてというのだ。
「記録し伝えたい」
「そうするのですね」
「そうだ、まだ早いかも知れないが」
 義青の考えではだ。
「粘土板はやはり不便だ」
「そう思われるのですね」
「だからだ」
 その為にというのだ。
「これからはな」
「紙を作ってですか」
「それで記録していく」
「そうですか」
「では紙も伝えよう」
 その技術をというのだ。
「これよりな」
「宜しくお願いします」
「それではな」
 こうしてだった。
 義青はウルに製紙の技術も伝えた、蔡倫が生み出したそれをそのままであったがこれは発揮的なものであり。
 粘土板より遥かに楽に記録できかさばらずだった。
「非常にいい感じで、です」
「記録が出来てだな」
「情報も伝わります」
「そうだな、では今後はだ」
「我々は紙を用いてですね」
「記録し物事を伝える」
「そうしていきますね」
「そうだ、あと木を切るとな」
 即ち伐採すると、というのだ。
「新たな木を植える」
「そうしていくのですか」
「そうすればその木が成長すればだ」
 その時にというのだ。
「また資源となる、それにだ」
「それにといいますと」
「木があるとそこに果物の実も実る」
「糧になりますね」
「そうなるし洪水の水も防ぐ」
 自然の堤防になるというのだ。
「そうもなるからな」
「だからですね」
「それでだ」
 その為にというのだ。
「切った後はな」
「新たな木を植えるのですね」
「そうする、そして木をな」
 これをというのだ。
「薪、それに炭にしよう」
「木をですか」
「切ってな、炭は一旦火をかけてな」
 その切ったものにというのだ。 
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