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世界の礎

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第二話その一

                第二話  暦と鉄
 義青は人材を探すと共にあるものを定めた、それは何かというと。
「暦ですか」
「そうだ、二つ出す」
 確かな声でだ、義青はカニに話した。
「太陰暦に太陽暦だ」
「太陰、月にですね」
「太陽は日でな」
「それぞれに基づいたものですか」
「一年、曜日もな」
 そうしたものもというのだ。
「全てわかる様にする」
「今日は何時か」
「そうだ、だからな」
 それでというのだ。
「それを定めてな」
「そうしてですか」
「農業もしやすくする」
「そうされますか」
「既にある程度のものがあるが」 
 暦はというのだ。
「よくはっきりと確立されたな」
「暦を定められますか」
「太陰暦は農業に向いている」
 そちらに用いることにというのだ。
「だからだ」
「両方用いる様にしますか」
「これからはな、これでだ」
 義青はカニに話した。
「民も暮らしやすく何を行うにもな」
「便利ですね」
「歳月がわかるからな」
「定めますね」
「はっきりとな、そしてだ」
 さらにだ、義青は話した。
「尺も定める」
「それもですか」
「メートルやキロでな」
 そうした単位でというのだ。
「定め尺や天秤もだ」
「それで測りを統一し」
「そしてだ」
 そうであってというのだ。
「わかりやすくする、道の幅もな」
「一つにするのですね」
「そうする、度量衡は全て統一し」 
 そうしてというのだ。
「金、貨幣もな」
「一つにしますか」
「国の中でな」
「そうするのですね」
「そうなれば何かとやりやすいな」
「商いも他のことも」
「そして国が一つになる」
 そうしたものが一つならというのだ。
「だからな」
「度量衡や貨幣を統一し」
「そのうえでな」
 さらに言うのだった。
「文字もな」
「統一しますか」
「そうする、そうして治める」
 強い声で話した。
「いいな」
「領土も拡大していますし」
「そうする、では暦もな」
「定め」
「度量衡、貨幣に文字もな」
「一つに定め」
「ことを進める」
 そうするというのだ。 
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