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八条学園騒動記

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第七百八十三話 徴兵制度その二

「志願してだよ」
「自分の意志で入る」
「そうしたものだよ」
「そうでないと駄目ね、まあサハラはサハラよね」
「あそこはあそこだよ」
「戦争ばかりだから」
「仕方ないよ、ただ徴兵制が連合にあったら」
 スターリングは嫌そうな顔になって話した。
「嫌だね」
「そうだね」
「お仕事はね」
「義務じゃないよね」
「選んでね」
 自分でというのだ。
「そのうえでね」
「なるべきだよね」
 トムも言った。
「海賊にしても」
「犯罪者だけれどね、海賊って」
「アウトローの」
「そうであってもね」
「自分で選ぶべきで」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「兵隊さんもね」
「自分でなろうと思ってなる」
「そうであるべきだから」
「連合の考えでね」
「それでね」
「徴兵制は嫌だね」
「どうしてもね」
 こうトムに言うのだった。
「僕は抵抗あるよ」
「連合だとね」
 蝉玉はこの国の住人として話した。
「そうじゃないとね」
「お仕事は自分で選ぶ」
「そしてやっていくものよ」
「だからね、徴兵制はね」
「よくないよ」
「そうよね、ただね」
 蝉玉はこうも言った。
「エウロパは一千億で十億の軍隊持ってるけれど」
「国家の規模考えると軍隊大きいね」
「百人に一人だから」
「相当だね」
「けれどね」
 人口に比して大きな規模の軍隊を持っているがというのだ、その為エウロパの国家予算の中での軍事費の割合は大きい。
「それだけいても」
「あそこ徴兵制じゃないんだよね」
「志願制よね」
「それでもね」
 志願制であってもというのだ。
「人はね」
「来るんだよね」
「まず士官の人達は」
「貴族がなるよ」
 スターリングは答えた。
「代々軍人のお家が多くて」
「そうよね」
「下級貴族なんて」
 それこそというのだ。
「代々ね」
「軍人になって」
「それで暮らしてルよ」
「士官学校に入って」
「そこからね、下級でもね」
 それでもというのだ。
 
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