夢幻水滸伝
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第三百七十二話 自信のないジェネラルその十三
「その様に」
「そうなのですね」
「それで、です」
あらためて言うのだった。
「お返事は」
「会談を受けるかどうか」
「どうなのでしょうか」
「宜しくお願いします」
これがアマードの返事だった。
「先輩とお話したいです」
「そうですか」
「先輩は信頼出来る方、いえ信頼している方です」
現在進行形でというのだ。
「そやからです」
「会われますか」
「はい」
そうするというのだ。
「そうしてです」
「そのうえで、ですね」
「お会いしたいです、ただどうするかは」
「共にやっていかれるかどうかは」
「そのことはです」
使者にそのことも話した。
「まだです」
「決めておられないですか」
「会談の時にお話をして」
そうしてというのだ。
「正式に決めたいです」
「左様ですか」
「ですが僕としては」
使者に微笑んで話した。
「前向きです」
「そうなのですね」
「先輩とでしたら」
アレンカールの顔、起きた世界でのそれを思い出しつつ話した。
「共に歩めます、ですが」
「正式にはですね」
「会談の場で」
「言われますか」
「はい、こちらの世界での先輩がどうなのか」
「そのことをですか」
「これまで聞いていますが」
それでもというのだ。
「詳しいことはです」
「まだですか」
「わかっていないので」
だからだというのだ。
「先輩ご自身のことは。善政は聞いています」
「気さくで明るくて公平な方です」
「こちらの世界でもですね」
「アマード様がおもわれている通りかと」
「ではそのことを」
使者にあらためて話した。
「会談の場で」
「確かめられますか」
「そうしたいです、ではその様に」
「アレンカール様にお話して宜しいですね」
「会談の件、快くです」
「受けられますか」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「その時はコーヒーも一緒に」
「飲まれますね」
「そうしたいです」
笑顔で言った、そうしてだった。
アマードは使者と握手をしてそのうえで彼に帰ってもらった。そのうえで午後の仕事に入った。そのうえで。
家に帰ってだ、夕食を食べて風呂に入ってだった。
その日は寝てだ、翌日の朝仕事前に署長と警官に話した。
「起きた世界ではアレンカール先輩がいてくれまして」
「それで、ですか」
「アマード様はですね」
「何かと助けてもらっていまして」
それでというのだ。
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