夢幻水滸伝
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第三百七十一話 内政の充実その十四
「ガチクズってね」
「そうですよね」
「ほんま起きた世界の日本の教師屑多いですから」
「ちょっとしたことで暴力です」
「それもしつこく」
「アマードちゃんそうした奴を見てね」
そうしてというのだ。
「起きた世界の日本で小学生の頃ね」
「動きが遅いことは自覚してました」
アマードは俯いて話した、言いつつワインを飲む。
「子供の頃から」
「それでそんなこと言って暴力振るう先生を見たのね」
「他の学校の稽古中に」
「公立の小学校の先生ね」
「子供を平手打ちにして」
そうしてというのだ。
「蹴っていました」
「相撲部屋でもあることね」
「日本では」
「それで問題になってるのよ」
角界の旧態依然とした体制自体がであるがその中でも暴力の問題は極めて深刻な問題の一つとなっている。
「その問題がね」
「学校でもありますね」
「ほんま起きた世界での日本は先生の質が悪いから」
その為にというのだ。
「人前で暴力振るってもね」
「お咎めなしですね」
「一切ね」
「指導で終わりですね」
「そうよ、それで自分の動きが遅いと自覚していて」
「遅いと駄目だ、殴られけられるとです」
そう考えてというのだ。
「ついです。元々自信がない性格で」
「引っ込み思案になったのね」
「そうです」
「そうなのね、けれどアマードちゃんは頑張ってるわ」
アレンカールは赤ワインが入ったグラスを片手に話した。
「ちゃんとね」
「そうですか」
「そやからね」
「自信を持ってええですか」
「そうよ、その教師自体がおかしいのよ」
「他の学校の」
「動きが遅いだけ、もっと言えばどんな理由があってもね」
それでもというのだ。
「暴力振るうなんてね」
「最低ですね」
「最低最悪よ」
心底軽蔑し嫌悪した顔で言った。
「最早ね」
「そうじゃ、暴力は否定するもんじゃ」
碧も言った。
「武力はあるべきじゃが」
「暴力はですね」
「そうじゃ。断じてじゃ」
決してというのだ。
「振るってはならんものじゃ」
「武力は矛を止めるでね」
「法や倫理、理性で抑えられるものけえ」
「そうよね」
「しかしじゃ」
それがというのだ。
「暴力は感情に基づいて行うものでのう」
「あってはいけないものよ」
「指導は口でするものでじゃ」
そうであってというのだ。
「それも罵っても駄目じゃ」
「それも暴力だしね」
「そうじゃ、まして殴る蹴るなぞじゃ」
そうした行為はというのだ。
「絶対にじゃ」
「あってはならないわ」
「獣やモンスターも生きる為に戦うけえ」
碧は今度は自分達の世界のことも話した。
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