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夢幻水滸伝

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第三百七十一話 内政の充実その九

「羊もええですね」
「お酒はワインもええですが」
 雅美は酒であった。
「ビンガとかもええですね」
「お酒は色々あるわよ、そやからね」
 アレンカールは四人にも話した。
「今から飲んで食べましょう」
「そうしましょう」
「ほな宴のはじまりですね」
「飲んで食べましょう」
「ブラジル統一祝いに」
「皆で」
 四人が応えてだった。
 七人でシェラスコと酒を楽しみはじめた、鉄串に刺された肉の塊が皿の上で切られて置かれていき。
 その肉にソースをかけて食べる、そしてワインを飲みサラダも食べるが。
 紗枝はアレンカールに対して肉を食べつつ問うた。
「ブラジル統一しましたけどいよいよ」
「あっ、あんた達がいる間はね」
 アレンカールはサラダを食べながら答えた、レタスとトマトとセロリのそれでイタリアンドレッシングをかけている。
「内政に専念するわ」
「そうですあ」
「契約期間はあと少し残ってるから」
 だからだというのだ。
「まだね」
「内政に力を入れますか」
「そうするわ、そしてね」
「私等の契約が終わるとですか」
 由香はワインを飲んでから言った。
「それからですか」
「そう、いよいよね」
「他の国に進出しますか」
「そうするわ」
 こう話した。
「それからよ」
「そうですか」
「焦らないわ、まずは国力をね」
 これをというのだ。
「充分に備えてからよ」
「ブラジルはでかい国ですけど」
 雅美はそれでとだ、サラダを食べつつ言った。
「そこからさらにですね」
「そう、国力を高めてね」
「統一してですね」
「そこからって決めていたし」
 それ故にというのだ。
「まだね」
「内政に力を注いでいきますか」
「そうするわ」
「アレンカールさんはどんどんいくと思ってましたけど」
 瑠璃子は豚肉を食べながら言った。
「ちゃいますね」
「そうでしょ、慎重な時はね」
「慎重ですか」
「そうする様にしてるのよ」
「そうですか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「あんた達がいる間は内政して」
「そうして力を備えて」
「それからよ、まあ基本戦略はね」
「考えていますか」
「頭の中で組み立てているわ」
「ではそのことはですね」
 アマードは大きなマトンを食べながら言った。
「これからですね」
「ええ、二人で話していきましょう」
「そのうえで動きますね」
「そうしましょう」
「そっちの話はこんな等でしたらええわ」
 碧はあっさりとした口調で述べた、大きな牛肉ステーキにすれば相当なボリュームのそれを豪快にかぶりついて噛みつつ言う。 
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