夢幻水滸伝
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第三百七十話 後輩であり友人でありその十一
「内政をね」
「進めますね」
「そうするわ」
「左様ですね」
「ほなすぐに日本に連絡するわ」
彼女達がいるこの国にというのだ。
「四人は平城京にいて」
「国木田先輩は広島ですね」
「あの街か呉ね」
「どちらかにおられますね」
「そやからね」
「それぞれの街にですね」
「人を送るわ」
そうするというのだ。
「ここはね」
「それでは」
「ブラジルはこの世界でも広くて資源が豊かで」
アレンカールはブラジルのことを話した。
「人口も多いから」
「かなりの大国になれますね」
「ちゃんと政を行えばね」
「そやからですね」
「統一を進めつつ」
「じっくりと治めますね」
「そう、そして」
そのうえでというのだ。
「国力を備えて」
「その国力を背景に」
「中南米の統一をね」
「進めますね」
「そうしていくわ、焦らずね」
今はというのだ。
「足場を固めることよ」
「そうすべき時ですね」
「領土をどんどん拡大させてもね」
そうしてもというのだ。
「後の統治がね」
「問題ですね」
「まずは確かな力を備える」
「そうすべきですね」
「それからでええのよ」
「領土の拡大は」
「そう、焦らない」
アマードにこのことを強く言った。
「何につけてもね」
「それが大事ですね」
「焦るとね」
「しくじりますね」
「そして順序をね」
「把握することですね」
「そやから今はね」
何といってもというのだ。
「内政に重点を置くわ」
「ブラジルを統一しつつ」
「そして統一してもね」
「内政が整うまでは」
「他の国に進出しないわ」
そうするというのだ。
「決してね」
「降ってくる街や村は」
「それは受け入れるけれど」
「それでもですね」
「そうでもないとね」
「進出はしない」
「ええ、それは抑えて」
そうしてというのだ。
「やっていくわよ」
「わかりました、それでは」
「兎に角焦らない」
牛乳を飲んで話した。
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