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夢幻水滸伝

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第三百六十八話 ブラジルにてその十七

「その時はね」
「消火活動に勤しみますか」
「そうするわ」
「そこまでお考えですか」
「さもないとね」
 そうしなければというのだ。
「深刻な環境破壊になるから」
「消火に勤しみますか」
「今あたい達は空船は一隻しかなくて」 
 そうであってというのだ。
「航空機もないわね」
「航空機は今はアメリカにしかありません」
「あるとしたら気球位ね」
「では気球をですか」
「あれを使うわ、そして空船を増やして」
 より多く所有してというのだ。
「そのうえでね」
「上から消火活動を行いますか」
「勿論空を飛べる人達にも働いてもらってね」
 そのうえでというのだ。
「そうしたモンスターも使役して。消火剤や氷系の術も使って」
「お水だけでなく」
「水系の術もね、あたいもね」
「出られて」
「消火するわ、災害は巨人以上に厄介でしょ」
「それが巨大であれば」
 市長も否定しなかった。
「左様です」
「そやからね」
「アレンカール様ご自身がですね」
「必要とあれば喜んで出るわ」
「そうされますか」
「ええ、火事以外の災害が起こってもね」
 その時もというのだ。
「出るわ」
「そうされますか」
「災害を侮らない」
 アレンカールは強い声で言い切った。
「火事だけやなくて地震、台風、大雨、津波、洪水とね」
「あらゆる災害に警戒をして」
「そしてね」
「対策を講じるのですね」
「そのうえで起こったらね」
「対策を行い」
「被災した人達の救助とね」 
 それと、というのだ。
「復興もね」
「行いますか」
「そうしていくわ」
「災害のことも考えなのですね」
「この世界の危機は災害の可能性もあるさかい」
 アレンカールも既にその可能性を考えている、だからこそ災害に対して極めて真剣に考えているのである、
「そやからね」
「アマゾンで火事が生じても」
「消火するわ」
「放置されないですね」
「決してね」
 市長に話した。
「そうするわ」
「そうなのですね」
「そうしたこともしながら」
「勢力を拡大して」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「ブラジルも中南米も統一するわ、そしてその過程で」
「勢力を拡大する中で」
「国力を備えていくけれど」
「その国力で、ですね」
「軍隊を整えるわ」
 今はそれは行っていないがというのだ。 
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