夢幻水滸伝
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第三百六十八話 ブラジルにてその十六
「ですから確かな水軍を設けてば」
「川添いの街や村、航行の安全は保障出来るわね」
「はい、実はアマゾンの獣やモンスターは種類も数も多くまた手強いですが」
市長はそれでもと話した。
「実は餌が豊富なので」
「自然豊かなだけあって」
「人は案外です」
「襲われないのね」
「はい、自分達の縄張りに入らなければ」
そうしなければというのだ。
「そうはです」
「襲って来ないのね」
「あと自分達より大きく」
そうしてというのだ。
「結界を張っている船に乗れば」
「襲われないの」
「殆ど。用心は必要ですが」
「そやから河川添いに街や村があるのね」
「あまり数は多くなくとも」
それでもというのだ。
「そうなのです」
「よくわかったわ、まあアマゾンは今後ということで」
「今は南東部の掌握をですね」
「進めていくわ、そしてね」
「南東部を拠点としてですね」
「他の地域もね」
ブラジルのというのだ。
「掌握していくわ」
「そうされますね」
「そう、そして」
それにというのだった、アレンカールはこの世界のブラジルを浮島も含めて脳裏に浮かべてそのうえで市長に言った。
「浮島もね」
「掌握していきますね」
「ええ、ただアマゾン上空の浮島達も」
「全て密林地帯です」
「やっぱりそうなのね」
「ですから無人の浮島ばかりです」
アマゾン上空の浮島達をというのだ。
「そうなっています」
「獣やモンスターも多いわね」
「はい」
そうだというのだ。
「これが」
「そうなのね、ほなアマゾン上空の浮島もね」
「掌握はされないですね」
「領土にしてもね」
それでもというのだ。
「探検隊を送って調査しても」
「産業を興したりはしないですね」
「時折木を伐採してね」
「森林資源としますね」
「それ位よ」
アマゾンに対して行うことはというのだ。
「あくまでね、ただ火事が起これば」
「消火しますね」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「環境は大事やからね」
「そうしますね」
「そこはね」
何といってもというのだ。
「ちゃんとするわ」
「火事を放置するとですね」
「深刻な環境破壊になるから」
だからだというのだ。
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