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夢幻水滸伝

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第三百六十八話 ブラジルにてその十四

「企業の権利もね」
「定めていきますね」
「労働者にね」
「企業ですね」
「両方を守る様にね」
「していきますね」
「片方だけだとね」 
 そちらに寄った政策を行えばというのだ。
「歪が出るから」
「バランスよくですね」
「やっていくわ、そして貧困も改善して」
「国力を高めていきますね」
「そうするわ」
 こう市長に話した。
「まずは軍隊よりも」
「内政ですね」
「そちらに力を入れて外交でね」
「勢力を拡大していきますね」
「そうしていくわ」 
 アレンカールは政策を定めた、そしてだった。
 その政策通りにことを進めていった、するとだった。
 スラム街はみるみるうちに環境がよくなり治安も改善された、それはサンパウロだけでなく他の勢力圏の中の街や村もそうであり。
「そのことからだけでもです」
「あたいの評価が高まってるのね」
「はい」
 市長はアレンカールにその通りだと答えた。
「まことに」
「そうなのね」
「その他の政策もです」
「警察を強化して」
「義務教育を推し進め」
 そうしてというのだ。
「水道や道を整え線路も敷く」
「そして産業も育成している政策がなのね」
「評判で」 
 それでというのだ。
「善政だとです」
「評価してくれているのね」
「ですからアレンカール様の支持は高まっています」
 そうなっているというのだ。
「流石は星の方だと、そして自分達からです」
「降る街や村がなのね」
「日増しに増えています」
「いい流れね」
「このままいきますと」
 市長は笑顔で話した。
「南東部の統一はです」
「出来るわね」
「それも迅速に」
「そうなのね、ではある程度余裕が出来たら」 
 勢力にというのだ。
「軍隊もね」
「整えますね」
「そうして賊やモンスターの討伐にも力を入れるわ」
 そうするというのだ。
「アマゾンには入らへんけどね」
「あちらにはですか」
「この世界のアマゾンは凄いから」
 その環境がというのだ。
「そやからね」
「入りませんか」
「下手に入れば」
 それこそというのだ。
「疫病や過酷な自然だけやなくて」
「獣やモンスターがですね」
「多くてかなり強いわね」
「はい」 
 市長はその通りだと答えた。
「まさに魔境です」
「この世界のアマゾンはそうね」
「星の方が起きられた世界にもアマゾンはありますね」
「そして緑の地獄と呼ばれているわ」
 その過酷な環境の為にだ。 
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