夢幻水滸伝

「解決しないからね」
「だからですね」
「そう、スラム街の問題もね」
「取り組んでいきますね」
「まずはお仕事よ」
　アレンカールは言った。
「表の真っ当なお仕事をね」
「提供して」
「そしてね」
「確かな収入を得てもらう」
「そのうえで子供達は学校に行ってもらうわ」
　彼等はというのだ。
「そして学んでもらうわ」
「そうしますか」
「そして衛生的にもね」
「改善していきますね」
「街や村でゴミの回収を行ってそうした企業も創設してもらうわ」
「ゴミ回収ですか」
「そう、清掃業も増やして」
　そうもしてというのだ。
「スラム街を奇麗にするわ、そしてね」
　アレンカールは話を続けた。
「裏社会もね」
「スラム街を根城にしている」
「彼等には軍を送ってでもね」
「征伐しますか」
「そうもしてね」
「スラム街を改善しますか」
「これでどうかしら」
　アレンカールは市長に自分の政策の出来を尋ねた。
「今はプランだけれど」
「それを実行すればいいと思います」
　市長は明るい顔と声で答えた。
「根本から改善しますね」
「そうよ、貧困に対してはね」
　まさにというのだ。
「収入を確保してもらう様にすることよ」
「解決には」
「そやから賃金もね」
　給与、それもというのだ。
「最低賃金を定めて」
「法で、ですね」
「そうしてね」
　そのうえでというのだ。
「確かな収入が得られる様にするわ」
「そうですか」
「そうしないとね」
　さもないと、というのだ。
「貧困は解決しないから」
「賃金のことも定めないと」
「だからよ」
「そこも定めますね」
「ええ、あと労働時間も定めて」
　こちらもというのだ。
「福利厚生もね」
「充実させるのですね」
「そうすれば皆いい環境で働けるから」　
　だからだとういうのだ。
「ここはね」
「そうした政策も進めていきますね」
「そうするわ、そして」
　そのうえでというのだ。