夢幻水滸伝

「ブラジルを統一していきます」
「わかったわ、まずはこのサンパウロ周辺に」
　アレンカールは戦略をここで話した。
「南東部をね」
「統一されますね」
「そうするわ、あとサンパウロは貿易も盛んだから」
「貿易にですね」
「力を入れてね」
　そうしてというのだ。
「豊かにしましょう」
「貿易ですね」
「そう、当然他の産業にも力を入れるけれど」
「貿易ですね」
「それを行ってね」
「豊かになりますね」
「お金あってこそ」
　まさにというのだ。
「何でも出来るでしょ」
「はい」
　その通りだとだ、市長はアレンカールの言葉に答えた。
「まことに」
「そやからね」
「まずはですね」
「貿易を盛んに行ってね」
「産業もさらによくして」
「そうしてね」
　そのうえでというのだ。
「お金を作るわ、そして周辺の街や村にね」
「使者を送り」
「そうしてサンパウロ州を統一して」
　そうしてというのだ。
「パラナ州もね、やがてはリオもね」
「リオデジャネイロですね」
「そう、あの街もね」
「掌握しますか」
「そうしましょう、まずはね」
　アレンカールはここでこの世界のブラジルの地図を出した、浮島も出ている立体的なその地図を見つつ話した。
「南東部をね」
「掌握していきますか」
「この辺りはアルゼンチンのパンパと並んで南米で豊かね」
「はい」　
　市長は即座に答えた。
「左様です」
「その豊かな地域を掌握すれば」
　そうすればというのだ。
「後々ね」
「楽になりますね」
「そしてブラジリアなんかもね」
「掌握していきますか」
「そうするわ、ほなね」
「ブラジル南東部ですね」
「その掌握を進めるけれど」
　それでもというのだ。
「まずは内政に力を入れて貿易も行って」
「国力を豊かにして」
「軍事行動は積極的に行わないで」
　そうしてというのだ。
「街や村に使者を送って」
「こちらに誘いますね」
「そうするわ、軍隊は形は整えるけれど」
「動かしませんか」
「まずはそれぞれの街や村を守ってね」
　そのうえでというのだ。
「周辺の賊やモンスターを征伐する程度よ」
「他の街や村を攻めないですね」
「そうするわ、戦力を整えるのは」
　それはというと。
「後でええわ、ある程度の国力ついて勢力圏を拡大していって」
「それからですか」
「そうよ、数も増えてきたらね」　
　そうすればというのだ。