夢幻水滸伝
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第三百六十八話 ブラジルにてその十
「これからもそれでええと思うわ」
「立場がおありになっても」
「ああ、官邸も用意してもらえるわね」
「そちらに住まれることは」
「ほな官邸で暮らす時はね」
「そちらで暮らされ」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「私邸はね」
「そちらで、ですね」
「暮らすわ」
「そうされますか」
「そうするわ」
こう言うのだった、こうしてアレンカールのこの世界での活動と生活がはじまった。そうしてであった。
勢力を立ち上げると忽ちだった。
「サンパウロの周りの街や村がね」
「次々と勢力に加えて欲しいと申し出ていますね」
「そうよね」
アレンアールはサンパウロの視聴者の中に用意された自身の執務室の中で市長と二人で話している、そのうえで言うのだった。
「どんどんね」
「はい、それでどうされますか」
「勢力は拡大するつもりやし」
市長にそれでと答えた。
「来る者は拒まずでね」
「受け入れられますか」
「そうするわ」
「それがいいです」
市長はアレンカールの考えに賛成して答えた。
「勢力を拡大されるなら」
「来る者は拒まずでね」
「そうしてです」
そのうえでというのだ。
「勢力を拡大され」
「ブラジル、中南米を統一していくべきですね」
「それがいいかと」
「そうね、ほなね」
アレンカールはここで閃いて言った。
「ここはね」
「ここは?」
「勢力の参加を申し出ない街や村にね」
「周辺のですか」
「ええ、使者を送ってね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「我々の勢力に入る様にですね」
「勧めるのよ」
「そうして降ればですね」
「戦わずしてね」
「その街や村が勢力に入るので」
「そやからええでしょ」
こう市長に言った。
「そうでしょ」
「名案です、実際にそうしてです」
市長はアレンカールにすぐに答えた。
「多くの星の方々がです」
「そうしていってなのね」
「勢力を拡大していっています」
「そうなのね」
「ですから」
それでというのだ。
「その通りにです」
「していくことね」
「そうです、ですから」
だからだというのだ。
「そうしていきましょう」
「ほなね」
「そしてです」
まさにというのだ。
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