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夢幻水滸伝

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第三百六十八話 ブラジルにてその五

「決めたいのよ」
「そう思われ来られましたか」
「そうなの。それでだけれど」
「私の考えをですね」
「聞きたいけれど。それかどないしたらええかね」
「二人でお話するのですね」
「そうしたいのよ」
 市長に考える顔で話した。
「あたいとしてはね」
「そうですね、世界を救われるならです」
 市長はアレンカールの言葉を受けて考える顔になって答えた。
「星の方を一つにまとめて」
「皆で力を合わせてよね」
「ことにあたられるべきです」
「そやからあたい達は二百三十四人いるのね」
「その二百三十四人の方がです」
 まさにというのだ。
「一つになりです」
「ことにあたることね」
「そうです、そして」
 市長はさらに話した。
「そうするには世界の統一ですね」
「星の子達が世界中にいるから」
「はい、それでです」
「星の子達を一つにするなら」
「世界もです」
「統一することね、それならね」 
 アレンカールはその話を聞いて言った。
「あたいはまずは」
「はい、旗揚げされて」 
 そうしてとだ、市長は応えて話した。
「一つの勢力を立ち上げられ」
「そうしてまずはこのブラジルね」
「ひいては中南米をです」
「統一することね」
「そうされてはどうでしょうか」
「世界それに星の子を一つにする前段階で」
「そうされてはどうでしょうか」
 こうアレンカールに提案した。
「まずは」
「そうね、正直これからどうするかはね」
「見当がつかなかったのですね」
「そうなの、けれど市長さんがそう言うなら」 
 それならというのだ。
「あたいはそうしていくわ」
「勢力を旗揚げされて」
「そしてね」
「ブラジルの統一を目指されますか」
「そうするわ、ほなね」
「これからですね」
「このサンパウロを拠点としてね」
 そうしてというのだった。
「勢力を旗揚げするわ」
「アレンカール様が棟梁となられ」
「そうしてね、そしてブラジルの統一を目指すけれど」
 それでもとだ、アレンカールは言った。
「やっぱりその中で政は欠かせないわね」
「はい、統治して頂かねば」 
 さもないと、とだ。市長は即座に答えた。
「困ります」
「やっぱりそうよね」
「ブラジルを統一される中で」
「内政もしていくことね」
「教育、産業、治安、インフラとです」
 市長は具体的に話した。 
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