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夢幻水滸伝

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第三百六十七話 アメリカから南半球へその十三

「枢軸も騎士団もな」
「戦うならな」
「敵軍や軍事施設を攻めて」
「民間はノータッチや」
「そして略奪棒鋼はな」
「絶対に許さん」
「軍規軍律はしっかりと守ることや」
 何があろうともというのだ。
「鋼の如き軍律をな」
「それね、あたい達も軍律は厳しくしてるけど」
 アレンカールが言ってきた。
「枢軸もかなり」
「ほんまやね」
 綾乃もその通りだと頷いた。
「あっちは」
「そうよね」
「敵には容赦なくて」
「賊や巨人やと生き埋めにもしたわ」
「どっちも四十万もね」
「一気にしたし」
「自軍に対してもね」
 彼等にもというのだ。
「軍律を厳しくして」
「そこから出ることは絶対に許さないわ」
「あそこまで厳しくするのは」
 どうかとだ、綾乃は話した。
「うち等もないわ」
「そうよね」
「うち等の厳しさを自衛隊としたら」
 自衛隊の規律は世界の軍事組織の中ではかなり厳しい方らしい、日本ではそうした自覚は薄い様であるが。
「あっちは日本軍やね」
「あの日本軍ね」
「ほんま軍律が厳しかった」 
 そうであったことを今も言われる様なだ。
「日本軍みたいやね」
「日本軍ってね」
 アレンカールは綾乃にビールを飲みつつ応えた。
「また極端に厳しかったわね」
「武士道に基づいてね」
「武士ね」
「うち等は軍の人等が悪いことせん様に考えて決めたけど」
「太宰ちゃんが中心になったのよね」
「やっぱり政はあの子が一番やわ」
 太宰がというのだ。
「それでそのことも頑張ってくれて」
「軍律を定めたわね」
「それでああした軍律になったけど」
「枢軸はエカチェリーナちゃん達が定めたわね」
「厳しい軍律が強い軍を作る」
「そやからよね」
「枢軸は兎に角精鋭を目指してるから」
 精強な軍隊をというのだ。
「それでやね」
「軍律が厳しいのよね」
「ちょっとでも軍律に反したら厳罰で」
「シベリア送りもあるわね」
「細かいところまで定めた」
「鋼なんてものやないわね」
「もう冒険者の人等も志願せえへん」 
 そうしたというのだ。
「あまりにも厳しくて」
「それでうちに来るのよね」
「それか騎士団に」
「こっちも騎士団も厳しいけれど」
「あそこは厳し過ぎるさかい」
 だからだというのだ。
「ほんまに」
「冒険者の人達も来ないわね」
「軍に入ろうってね」
 その様にというのだ。 
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